多様化するニーズと海外需要。全体で描く次世代の安定供給
消費者ニーズの細分化や海外市場の拡大を視野に入れ、持続可能な安定供給を構築する動きが始まっている。
小山水産(生産)生産者にとって最大の課題は安定供給です。労働力が減少する中、年間を通じて安定した量・サイズ・品質で出荷し続けることが求められます。給餌日数を調整して歩留まりを良くするなど、効率的な生産体制を作る必要があります。また、生産者が消費地へ直接出向き、顧客ニーズを把握することも重要になるでしょう。
マルミ(産地流通)新しい輸送手段などの設備を活用し、安定した品質で届ける流れを再構築する必要があります。値ごろ感を考慮した商品作りを行うため、量販店のバイヤーとともに試作を行う取り組みも不可欠と言えます。
大都魚類(市場)商品価値を高める取り組みの一つに、輸出があります。訪日観光客が日本の寿司を体験し、魚の旨味を覚えて帰国されることで、海外でもタイなどの白身魚を求める消費者が増えています。海外輸送では、現地で締めて調理できる活魚が強みを発揮します。当社では現在、大学と共同で長期保存や輸出に適した神経締めに関する実証実験を行っているところです。
ハーバーホールディングス(店舗)1世帯あたりの人数が少なくなったため、ご来店されるグループの人数も変化しています。そのため、メニューサイズやポーションの見直しが必要です。また、アニサキスの食中毒リスクを避けるために養殖サバが選ばれるなど、需要変化への対応が求められます。調理スピードの維持向上など現場の技術を高め、満足度につなげていく所存です。
日建リース工業(消費地流通・物流)養殖魚専用モジュールの開発を進めています。魚種を絞ってコストダウンを図り、パレットサイズを統一することで、誰もが活魚を荷物として運べる仕組みを作り、供給を強力に支援していきます。
高品質なだけでは売価に反映できない時代において、小ロット輸送や店舗での体験価値の提供、海外市場の開拓など、具体的な付加価値の創出が不可欠だ。課題を克服し持続可能な水産業を築くため、生産から物流、店舗に至る強固な連携が求められている。











