宿泊施設のクオリティを維持しながら、宿泊費を抑える
大江戸温泉物語株式会社は、経営の傾いた宿泊施設を事業再建する際、宿泊費をリーズナブルな価格帯に改定する。その際、あえて元のホテル名や屋号を残すことがあるという。過去に築いてきたブランドイメージを活かしながら、元の宿のファンを獲得するためだ。しかし、ただ宿泊費を下げただけでは、いずれ経営に歪みが生まれ、ブランドイメージを損なってしまう。
元の宿のイメージやクオリティを下げずに、宿泊費を下げるにはどうするのか。そのための施策の柱は『料理の提供方法の改善』にあった。旅館時代は、部屋ごとに提供していた料理を、大部屋で一度に提供するバイキング(ブッフェ)形式に切り替えたのだ。(※一部施設は除く)
これにより、1部屋ずつ料理を上げ下げする必要がなくなり、大幅な人件費の削減につながった。また提供されるメニューそのものにも、改良が加えられている。