サラリーマンの街『神田』で愛されている、ワインが飲める居酒屋
【Q】ヴィノシティの1号店は、東京・神田に出店されていますね。
ワインをメインにした業態を考えていたので、初めは東京の西側のエリア、特に恵比寿、麻布十番、渋谷など、ビジネスマンと観光客などが、半々に集まってくる地域をイメージしていました。
しかしそのエリアで実際に物件を探して、しかも路面店がいいな…と色々考えると、見積り上どうやっても赤字だったのです。いつまでたっても出店計画が立ちませんでした。
そこである日、少し足を伸ばして、神田まで不動産物件を見に行ったんです。すると駅も近くて、家賃も安くて、広さもちょうどいい物件がすんなり見つかりました。ただし路面店ではなく、地下の店だったのです。
とにかく初めての出店ということもあり、まずは店の前を何人の人が通るのか、調べることから始めました。店の向かい側の喫茶店にひとりでこもって、平日、土曜日、雨の日、晴れの日と、条件を変えながら人の流れをカウントしたのです。
すると、オフィス街が近いせいか、晴れでも雨でも通る人の数は変わりませんでした。しかも、平日のピーク時は1時間に1,000人くらい店の前を人が通るんです。まあオフィス街なので土曜日は全然ダメでしたけどね。
紹介された物件は席数が35席だったので、計算上は1時間当たりおよそ3%の通行人が、店に入ってくれればほぼ満席にできるわけです。すごく単純ですけど、3%くらいならいけるんじゃないかなと考えて、そこに決めました。