11店舗を束ねる地方飲食チェーン
【Q】和食店、居酒屋、テイクアウト弁当など、さまざまな業態を運営されていますね。

当社は地元・広島福山でお客様の日常に寄り添った店舗を目指し、和食ダイニング、海鮮居酒屋、串焼きバル、カフェ、テイクアウト弁当など、11店を運営しています。M&Aによって店舗を増やしてきた経緯があり、本社で店舗運営を一括管理する必要が出たので営業本部を立ち上げました。
営業本部の立ち上げを機にDXにも取り組みはじめ、POSの売上データやインフォマートの受発注システムの原価、人件費、固定費を、店舗管理システムに自動的に取り込んで、原価や人件費が高騰してないか課題を抽出しています。
エクセル集計による不正確な数字と現場の疲弊
【Q】店舗運営では、どのような課題があったのでしょうか?
課題は数字の不正確性と、煩雑な手作業による残業です。店舗ではエクセル作業が主流になっており、現場での集計時に税込・税抜の入力ミスや数式破壊が頻繁に発生していました。他にも、経理が見たい数字と現場が集計した数字が異なると、何度もやり取りをします。
また、一日の終わりにPOSの売上と納品書の紙を見て、エクセルに手入力で打ち込む作業があります。繫忙期は仕入れ品が多くなり、入力するのに1時間から1時間半もかかっており、現場の残業増加の要因になっていました。
多様なPOSを統合し、データの自動連携を実現
【Q】店舗管理システム選定の決め手は何でしたか?

店舗管理システム『FLARO』導入の決め手は、大きく2点あります。まずは、バラバラだったPOSのデータをまとめて連携し、一元管理できる点です。当初は連携に苦労する点もありましたが、最終的にバラバラのPOSから上がってくる数字をまとめられました。
そしてもう一つは、店舗の現場目線で使いやすいシンプルな画面構造です。ITに抵抗があるスタッフでも、画面を開くとすぐに売上と原価のコストがグラフで表示される『FLARO』の見やすさが、導入を決める決定打となりました。
『BtoBプラットフォーム受発注』との仕入れデータ連携は、特に問題なくスムーズでした。インフォマートの担当者がデータ連携に協力していただき、当社側で複雑な作業を行うことなく、1カ月ほどでデータ連携が完了し、すぐに運用を開始できました。
この連携の結果、仕入れの金額がシステム上で一律でわかるようになり、税込・税抜のブレが解消され、経理から「9割9分の仕入れは正しい、例外はインフォマートの受発注を使っていない仕入れだけ」と聞くほど、原価の正確性が格段に向上しました。

繫忙期に日々1時間半かかっていた手作業の集計も解消され、業務効率化が大幅に進みました。原価率が自動表示されるので、当月中盤に原価が高いと気づけば、後半は仕入れ先を変えるなどの調整ができます。
さらに、現場の店長がFL比率や売上を日々チェックするようになり、以前は数字に無頓着だった店長たちが、「自店舗の人件費率が高いのはなぜだろう」といった会話を自らするようになり、意識と行動が大きく変化したのが最大の成果だと感じています。
効率化の先に目指す、未来を見据えた経営
【Q】DXを進めた先に、どのような展望を描かれていますか?

最終的には、作業コストの削減と効率化です。手入力していた時間をコストとしてカットしていくこと、そして店舗の売上や原価、人件費といった経営データが自動集計することで、ITリテラシーの低い店舗スタッフであっても、手作業を削減し、完全な数字を共有できる状態を目指したいです。
当社には70代、80代のスタッフもいるので、彼らにも「『FLARO』のここを見たら正確な数字がわかります」と示すことで、教える手間が省け、全員が数字を意識してくれるような環境にしたいです。DXは単なる手段ではなく、データに基づいた迅速な経営サイクルを実現し、競争力を高めるための不可欠な要素だと考えています。
その上で我々が目指すゴールは、経営者の直感や実績に裏打ちされた嗅覚を大切にしながらも、現場が自店舗のキャッシュフローを把握できる体制を築き、管理権限を本部から現場に戻すことです。そこから新店舗の予算を現場サイドで決めていけるチームになること。実態と未来予測の整合性が合えば合うほど、失敗のない経営になり得るはずです。そのために、まずは基礎から徹底して積み上げていく所存です。
株式会社Sakkuru
本社所在地:広島県福山市伏見町1-22 アサヒビル3F
公式HP:https://sakkuru.co.jp/










