早くからフリーズドライの可能性を察知
1971年にネギやエビのフリーズドライで業務用の即席麺具材を開発して以来、数々のヒット商品を生み出してきたアマノフーズ。1983年にはフリーズドライみそ汁で小売市場へ参入を果たした。その後、1991年に発売した「たまごスープ」で、たまごスープブームのきっかけを作るとともに、一般家庭における認知度を高めることとなった。現在はアサヒグループ食品となり、フリーズドライ事業のブランド名として継続している。
同社の人気シリーズとなったフリーズドライパスタの開発のきっかけについて、実際に企画開発を担当したアサヒグループ食品アマノ事業本部アマノマーケティング部の竹内龍平氏は、こう話す。
「たまごスープの後は、お粥やにゅうめん、親子丼の素など、和食中心の商品開発をしてきました。しかしフリーズドライ食品は、みそ汁やスープ以外のカテゴリーではまだまだ世に知られていません。特に若い世代への浸透は、いまひとつのところがあります」
そこで竹内氏は、洋食をフリーズドライ食品として広めることで、若い世代にフリーズドライそのものへの興味を持ってもらいたいと思ったという。