二十歳の若者が描いた10年刻みの将来像
【Q】起業されるまでは、何をされていたのでしょうか?
色々なアルバイトを転々としていました。やりたいことも決まらないまま、夜な夜な友人と集まっては、「何かでっかいことをやろう」と漠然と話し合っている日々でした。
その漠然とした想いを形にするため、20歳の時に10年単位で達成すべき目標を決めました。30歳で起業して、40歳で上場、50歳で1000億円企業にして、60歳で1兆円企業にする。そして70歳になったときに、その業種で日本一になろうと。これは今でも会社の基本的な指針として残っています。
【Q】実際に起業はされたのは、27歳のときですね。
23歳で一部上場の企業とはどんなものなのかを知るため、不動産会社に就職しました。その時は起業を第一目標にしていたので、株式会社を作るために1,000万円を目標にお金を貯めていました。実際には予定より3年早く貯まったので、30歳を待たずに起業しました。
【Q】なぜ飲食業だったのでしょうか?
目標は1兆円の会社ですから、本当は飲食業でなくても良かったのかもしれません。ただ、どんな業種がいいかなと考えた時、自分が勤めていた不動産業界は産業が成熟しているので、今から参入するのは厳しいなと。そんな時、全国チェーンの大手居酒屋さんに行ってみて、「これならいけるんじゃないか」と思いました。いま思えば若さゆえの、単なる怖いもの知らずなのですが。
【Q】最初の業態はどのようなお店でしたか?
2004年12月に、宇都宮の西口に和食居酒屋を作りました。当初から多店舗展開を考えていたので、自己資金1,000万円のうち内装費などを抑えて、500万円で出店しました。料理もコストを下げるため、ほぼ冷凍食品がメインでしたね。