人と人とのつながりが集客へとつながる
“コアな銀座”と呼ばれる銀座6丁目周辺は、すでに飲食店のマーケティングでおなじみとなったインターネットでのプロモーション効果が薄いという。一説では、某グルメ情報登録サイトで、新宿と同程度の店の数がありながら、アクセス数は半分ほどしかないとも言われている。
では、消費者はどのような手段で良い店を探しているのだろうか。その答えのひとつが“人と人とのつながり”にあると南山社長は話す。
「銀座は、言うなればひとつの村だと思います。そこでのつながりが大切です。例えば今回のGINZA SIXのオープンも30年に一度と言われるほどの地域の大改革で、当然近隣の飲食店同士でも話題になっていました。やはりそういう同業者の方から見ても、新しい・美味しいを提供できる事が大切だと思います」
だが、そこには難しさもある。舌も目も肥えたお客様を迎える時、ごまかしは許されないからだ。
本物へのこだわりに妥協はない
「料理、接客、内装から店の外のディスプレイに至るまで、とにかく店で提供するもの全て『本物』にこだわって提供しています。特に食材選びは大切です。グリルというシンプルな料理方法では、素材の良さが直接評価に反映されます。当店では良い素材、ここでしか食べられない素材にこだわり、肉、魚、野菜に至るまで選びぬいた食材を提供しています」