なぜ、かき小屋は『ドリンク持ち込みサービス』を始めたのか?
「祐天寺の『かき小屋1号店』をオープンする際、店舗の面積が狭く、お酒を十分に置くスペースがありませんでした。たまたま3軒隣に酒屋があったので、飲み物はそこで好きなものを買ってもらえばいいかなと思い、始めたのがきっかけです。飲み物の在庫を大幅に減らすことができ、本来なら在庫スペースだった部分を客席に変更できたり、仕入れ業務の手間がなくなったりと、サービスを初めてすぐに店にとってメリットが大きいと分かりました」
さらに、アルコールというのは一度開栓してしまうと、すぐに味の劣化が始まる。通常、飲食店ではお客様の飽きが来ないよう、多種多様なドリンクメニューを作るが、実はそのメニューの品質を維持するだけでも、一苦労なのだという。
かき小屋のドリンク持ち込みは、他店でよく見られるようなワイン1本1,000円といった形態とは異なる。ひとり600円(税込)を支払えば、“無制限”に持ち込みが可能で、手元の飲み物が足りなくなったら、自由にお店を出て買いに行っても良いという徹底ぶりだ。