知識も経験もノウハウもゼロから始めた居酒屋で成功
【Q】初出店の早い段階から、人気店になったそうですね
店を出すために大学を辞め、20歳で出店しました。1997年当時は、まだ和風ダイニングというジャンルが確立する前で、珍しさも手伝って、リピートしてくれる方が多く、約半年後には45席が常に満員、月に750万円以上の売上を達成する繁盛店になりました。そこで、すぐに2号店を出すことにしたのです。
【Q】経営理念が3つありますが、どのようにして決めたのでしょうか?
2号店が動き出せば、創業時のスタッフは離れ離れになってしまいます。その時に、僕たちが追い求める会社の方向性を共有しようと生まれたのが3つの理念です。
1つ目は、「お客様、関わる全ての人と喜びと感動を分かち合う」こと。
2つ目は、「誇りの持てる、『家族のような会社』であり続ける」こと。
3つ目は、1号店がそうだったように、知識や経験やノウハウはなくても夢だけは持っていよう、それに向けて挑戦し続けようという思いを込めて「夢を持ち、限りなき挑戦をしていく」という理念を掲げたのです。この3つの理念は、飲食事業部とブライダル事業部共通で、今も大切にしています。
ブライダル事業に踏み切らせた、“20歳の時の情熱”
【Q】居酒屋業態からブライダルへの展開を考えたのは、どのようなきっかけでしょう
まず30歳を越えてから、友人や社員の結婚式が増えたことでしょうか。毎月のようにご祝儀を包むより、自分でレストランウェディングの店をやった方が、面白いしビジネスにもなるんじゃないかと(笑)。
それから、私は結婚式のたびに必ず泣いてしまうのですが、こんなに『喜び』と『感動』を、分かち合える仕事が他にあるだろうか、と思ったのです。