一家ダイニングプロジェクト・武長太郎社長~低価格・高回転。居酒屋仕込みの発想で、ブライダル業界へ進出

飲食・宿泊2016.10.03

一家ダイニングプロジェクト・武長太郎社長~低価格・高回転。居酒屋仕込みの発想で、ブライダル業界へ進出

2016.10.03

そう気付いてすぐに、知り合いのブライダル関係者に連絡し、物件があれば紹介してもらえるようお願いしました。それからしばらくして、東京タワーそばの物件でブライダルをやってみないか、というお話をいただいたわけです。

【Q】ゼロからのスタートにしては、相当な規模ですが

当時、千葉で15軒ほど居酒屋を多店舗展開していたこと、その経営状況も安定していたので、ブライダル大型物件のお話をいただけたのかもしれません。ただ、私は新事業としてブライダルを始めたい、という思いはありましたが、初めは平日にレストラン営業、休日にブライダルもできる店、くらいの事業規模で考えていたのです。

いただいたお話は、1000坪の敷地にある、地下2階地上6階7階建ての施設物件。正直に言えば家賃ひとつとっても、『全店舗の家賃を足して倍にした額』より高かったのです。内心こんなに大きな規模では、到底無理だと思っていました。

しかし、1週間経っても2週間経っても、このことが頭から離れず、ある夜、未練を断ち切る思いで、1人で東京タワーを見に行きました。それまで昼間にしか見ていなかった東京タワー。それがライトアップされ、真っ赤に燃え上がる姿に圧倒されました。

その時ふと、「夢を持ち、限りなき挑戦をしていく」という3つ目の経営理念を思い出したのです。スタッフにも夢を持てと言ってきた自分が、夢と挑戦を諦めてはいけないと。同じようにゼロから居酒屋をスタートさせた、20歳の時のあの情熱に負けてたまるかと思い直したのです。

【Q】実際に事業をスタートさせて、相当な苦労があったと思います

ブライダル事業を始めてすぐの頃は、お客様から「ブライダルではなく居酒屋をされている会社なんですね」「シェフが居酒屋の料理人なんて冗談じゃない」など、いろいろ言われました。

実際我々のスタッフは、居酒屋の店長がウェディングプランナー、料理長がレストランの総料理長にという形で、元から居たスタッフのみで構成されていました。その意見もごもっともだった訳です。

ただ、彼らは日に日に目覚ましく成長しました。その根底にあったのは、「お客様に喜んでもらえる、自分たちになり、施設にするんだ」という情熱と、オープンに向けてコンサルティング会社から提示された、数百にも及ぶタスク、それをこなすことで生まれた、『ウェディングスタッフ』としての自覚だと思っています。

居酒屋とブライダルの相乗効果

【Q】ブライダルでのスタッフ育成は上手く進んだのでしょうか

東京タワーがすぐ側に見える
THE PLACE of TOKYO

元気の良さがウリの居酒屋業界から、品の良さが求められるブライダル業界への参入。不安がなかったと言えば嘘になりますが、スタートから5年を経て言えるのは、飲食で上手くいく人は、ブライダルでも上手くいくということです。

まず居酒屋という仕事は、スタッフのチームワークが非常に大切です。玄関でお客様を迎える人、メニューを持っていく人、料理を作る人、運ぶ人、途中でドリンクのお代わりを聞く人など、皆役割が違います。お客様に「いい店だ」と思ってもらうには、とても一人の力では実現できません。


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