森田満樹
消費生活コンサルタント
③表示レイアウトの改善
▼原材料と添加物の明確化
一括表示の原材料名の欄は、原材料の量の多い順で表示し、続いて食品添加物の量の多い順で表示するという原則に変更ありません。しかし、新基準では原材料と添加物の間に明確に区分をつけて表示することが義務づけられました。
明確な区分には、主に4つのパターンがあります。
(1)原材料と添加物を記号(/スラッシュ)で区分して表示する
(2)原材料と添加物を改行して表示する
(3)原材料と添加物の間にラインを引いて区別する
(4)原材料名の下に添加物の事項名を設けて表示する
▼安全性に関する情報の省略不可について
これまで表示面積がおおむね30平方cm以下の場合、安全性に関する情報(名称、アレルゲン、消費期限又は賞味期限、保存方法、表示責任者、L-フェニルアラニン化合物を含む旨)は表示が不要でしたが、新基準では省略不可となりました。これにより小面積の食品にもきちんと表示が必要になります。
④アレルギー表示ルールの改善
加工食品のアレルギー表示については、新基準でも品目数は変わりません。表示が義務化されている特定原材料7品目と、表示が推奨されている特定原材料に準じるもの20品目の合計27品目です。
大きな変更点としては、一括表示と個別表示のルール変更と、特定加工食品の廃止です。