場外市場は築地に残留。豊洲と築地、移転後はどっちで仕入れたらいい?

最新ニュース2018.05.25

場外市場は築地に残留。豊洲と築地、移転後はどっちで仕入れたらいい?

2018.05.25

場外市場は築地に残留。豊洲と築地、移転後はどっちで仕入れたらいい?

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築地市場の豊洲移転が半年後に迫っている。移転延期から紆余曲折を経て、豊洲市場の開場日は2018年10月11日と決定した。延期の理由となった安全面の課題などは、現在どうなっているのだろうか。また、これまで築地で仕入れを行ってきた飲食店や小売店は、移転後どこでどのように仕入れを行えばよいのだろうか。市場移転の現状と今後について探った。

目次

新市場の開場後も移転しない築地場外市場

今回豊洲市場へ移転するのは、「場内」とも呼ばれる、東京都が開設している中央卸売市場「築地市場」だ。水産物と青果を扱う公設市場で、特に世界一の取引高を誇る魚市場として知られているのはいうまでもない。

卸売市場の仕組みは農林水産省所管の「卸売市場法」で定められている。築地の場合は農水省の認可を受けた7社の水産卸売業者と3社の青果卸売業者が、生産者や出荷団体、商社などの出荷者から委託された品物を、セリ・相対取引などによって、仲卸業者や売買参加者に販売している。原則的に卸売業者は、知事の許可や承認を受けた仲卸業者と売買参加者以外には販売できない。小売店・飲食店・製造業などの仕入れ担当者は「買出人(かいだしにん)」と呼ばれ、主に仲卸業者から買うことになる。

出荷者農家や漁業会社などの生産者や、農業協同組合・漁業協同組合などの生産者が共同で出荷する団体
卸売業者生産者、出荷団体から品物を集荷し、市場内で、セリ・相対取引などを行って仲卸業者や売買参加者に販売する業者
仲卸業者卸売業者から買った品物を、市場内にある仲卸店舗で、小売業者や飲食店など買出しにくる人たち(買出人)に販売する業者
売買参加者市場の開設者(東京都)の承認を受けて、仲卸業者と同様に卸売業者から直接セリ・相対取引によって品物を買う業者
納め屋直接買いに来られない小売店や飲食店の代わりに、品物を仲卸業者から仕入れて納品する業者
買出人仲卸業者から仕入れて、自分の小売店や飲食店などで消費者に提供する人
消費者小売店や飲食店で品物を購入する一般消費者


築地市場に隣接し、「場外」と呼ばれているのが築地場外市場商店街だ。近年は観光客などの一般消費者向けのイメージもあるが、場外で鶏肉卸業を営むNPO築地食のまちづくり協議会の理事長 鈴木章夫氏によると、「場外も本来はプロの買出人向けの問屋街」だという。


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