小売業界の状況
まずはここ20年の各業界の売上高を見ていきたい。百貨店業界は1991年の9兆7,130億円を、スーパー業界は1997年の16兆8,635億をピークに減少傾向が続いている。その中でも唯一右肩上がりを続けているのが、コンビニ業界だ。2008年に百貨店の売上高を超えて以降も上昇を続け、2014年度に10兆円を突破。日本フランチャイズチェーン協会の発表によると、2015年度は10兆4,990億円となった。
スーパー業界は、総販売額が13兆1,842億円(日本チェーンストア協会発表)となり、2年ぶりにプラスに。
一方、百貨店業界の売上高は前年より0.2%減少し、6兆1,724億円となった。日本百貨店協会の発表によると、訪日外国人によるいわゆる「爆買い」の恩恵があった東京、大阪などの主要10都市は1.2%増だったが、主要10都市以外の地方は3.0%減となり、全体では減少だった。