「天然自然の食材でありながら高濃度の栄養が摂取できることはもちろん、美味しく楽しみながらサプリメントに匹敵する栄養を摂取できる点です。また、少量トッピングするだけで、普段の食事の栄養価をアップさせられます」
知らないと恥をかく!?「定番スーパーフード」
「ブームの真相」コーナーでは、特に流行しているスーパーフードとして「ココナッツオイル」と「キヌア」について紹介してきたが、話題を呼んだ食材は他にもある。そこで、これまでに流行した「定番スーパーフード」について簡単におさらいしておこう。
■アサイー
ブラジル原産のヤシ科の植物。抗酸化作用のあるアントシアニンが豊富に含まれている。また、鉄分、食物繊維、カルシウム、ビタミンEの含有量も多い。流行してから時間が経っており、ドリンクやスイーツなど関連商品も多い。
■チアシード
メキシコ原産のシソ科の一年草「チア」の種子で、浸水させると約10倍に膨らんでジェル状になるのが特徴。食物繊維、たんぱく質ともに豊富でダイエットにおすすめ。ドリンクやデザートに活用する飲食店も多い。
■ヘンプシード(麻の実)
中央アジア原産のアサ科の一年草。現代人に不足しがちなα-リノレン酸を多く含み、たんぱく質も豊富。日本でも雑穀の一つとして、昔から食べられてきた。ふりかけや胡麻のような感覚で使える。
■シソ油(エゴマ油)
シソ科の植物のエゴマ(荏胡麻)の種子から作る油で、エゴマ油とも呼ばれる。成分の約60%がα-リノレン酸で、植物油の中では最も多い。熱に弱く酸化しやすいので、そのままかけて使うのが効果的。
また、今さらついでに飲食店での導入ポイントや注意点を、森さんからアドバイスいただいた。
「味に特徴のあるものが多いので、少量からの使用をおすすめします。一方、美しい色素を持つものも多く、料理を彩るアクセントとして使うのも良いでしょう。ただし、豊富に含まれる栄養成分の中には、加熱によって壊れやすいものもあります。各スーパーフードの特徴を理解したうえで、色々と試しながら使っていただきたいですね」