「女性は餃子が苦手」はもう古い。“餃子女子”の心を掴むイマドキの店とメニュー

業界ニュース2016.03.08

「女性は餃子が苦手」はもう古い。“餃子女子”の心を掴むイマドキの店とメニュー

2016.03.08

「女性は餃子が苦手」はもう古い。“餃子女子”の心を掴むイマドキの店とメニュー

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餃子といえば、「ニンニク臭が気になる」「油っこくてカロリーが高い」「オヤジっぽい」など、女性に敬遠される食べ物のイメージが強かったはずだ。しかし、そんなイメージも今は昔。餃子好きの女性を指す「餃子女子」や「ギョー女」というワードが、巷で話題となっている。女性を意識したメニューや店作りで人気の専門店も増え、最近では「餃子の王将」も女性にターゲットを絞った店を京都にオープンした。

そんな「餃子女子」の火付け役となったのは、2015年にグルメ本『餃子女子No Gyoza, No Life !』を上梓した、シンガーソングライターの玉城ちはるさん。本の発売後も、自らの餃子愛とともに餃子の魅力を広く発信している。今回は、玉城さんへの取材と著書の内容から、現在の餃子シーンに迫った。

目次

「餃子女子」誕生のきっかけと、ブームの実状

「餃子女子」生みの親、玉城ちはるさん
シンガーソングライターのほか、音楽制作、ナレーションなど
多方面で活躍。アジアの留学生支援活動で、公益財団法人
日本ユースリーダー協会「若者力大賞~ユースリーダー
賞」受賞。2016年は飲食店の餃子メニュー開発などを予定。

ブームの火付け役として、テレビや雑誌などから引っ張りだこの玉城さん。全国各地の約400店で餃子を食べ歩き、今やすっかり「餃子女子」の代表として自他共に認める存在だが、そもそもの餃子愛歴は子供の頃にまで遡るそうだ。

「意識して食べ歩くようになったのは5~6年くらい前からですが、美味しい餃子に目覚めたのは小学生の時でした。広島の西条にある『長城飯店』という中国料理屋さんへ家族で行ったんですが、餃子は中国人のコックさんが作る本場の水餃子しかなかったんですよ。実は、私のルーツは正確に言うと『水餃子女子』なんです(笑)。その後、18歳の時に上京したんですが、当時は水餃子って高級店にしかなくて…。広島で食べていた味が忘れられなくて、それを探すためにいろいろなお店に行くようになったんです」

こうして「餃子女子」としての一歩を踏み出した玉城さんだが、様々な餃子の魅力に触れるうちに、あることに気づいたという。

「食べ歩きを始めてから焼き餃子をはじめ色々な餃子を食べるようになり、これは『日本の食文化だ』と改めて思いました。同時に、『ニンニク臭い』『オヤジっぽい』というイメージから、女性が餃子好きって言いにくくなっていることに疑問を感じて…。それで、食べ歩いたお店の餃子をツイッターで呟く時に『餃子女子』というタイトルを付けてアップするようになったんです」

そんな玉城さんの活動や著書の影響でメディアにも度々「ギョー女」として取り上げられるようになったことから、気軽に餃子を楽しむ女性が増えてきている。おしゃれな店やヘルシーな素材のメニューなども増え、女性が餃子に抱く抵抗感は随分と小さくなってきているようだ。

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