「女性は餃子が苦手」はもう古い。“餃子女子”の心を掴むイマドキの店とメニュー

業界ニュース2016.03.08

「女性は餃子が苦手」はもう古い。“餃子女子”の心を掴むイマドキの店とメニュー

2016.03.08

このように、餃子自体の味やこだわりはもちろん、新しい食べ方で女性の心を掴んでいるお店も多い。

「昔ながらの餃子というと、テーブルに置いてある醤油と酢、ラー油を使ってお好みでという感じですよね。でも、今どきのオシャレ系のお店では、プチトマトが入った餃子をジェノベーゼソースで、チーズが入った餃子をオリーブオイルとニンニクで、という風にワンパターンじゃないんです」

また、空間作りにおいても女性を意識したお店が増えている。

「壁にワインボトルが並んでいたり、ムーディーに照明を落としていたり、日本酒に合う感じの和テイストだったり…。デートで連れて行ってもらいたくなるような、昔のオヤジ臭いイメージとは程遠いオシャレなお店が多くなりました」

身近な食べ物だけに、一過性のブームでは終わらない予感

女性と餃子の距離をグンと縮めた「餃子女子」ブームだが、一つ注意しておきたいのは、女性が魅力を感じるのは新しくてオシャレなお店だけではないということだ。そういったお店の斬新なイメージがブームの象徴として独り歩きしている感もある一方、大衆的なお店で「ビールと餃子」を堂々と楽しむ女性の姿も多く見かけるようになった。実際に玉城さんの本の中でも、長年続く昔ながらのお店が紹介されている。

「オジサンたちに混じって『夏はやっぱりビールと焼き餃子だよね』という女性も、もともと多いと思うんです。私もそれが大好きですから(笑)。『餃子女子』たちは、オシャレな新店にしか興味がないわけではありません。既存店でも、そのお店ごとの特徴や個性を活かした餃子メニューを加えれば、『餃子女子』の心を掴めるはずですよ」

最後に、「餃子女子」ブームの将来をどう見据えているのか聞いてみた。

「餃子は突如現れたものでも非日常なものでもなく、もともと家族との思い出の中にあるような大衆の身近な食べ物です。昔流行ったナタデココやティラミスみたいに、家ではなかなか食べないようなものではないですから、単なる一過性のブームで終わることはないと思っています」

取材協力・写真提供:玉城ちはる(たまき ちはる)

関連書籍

「餃子女子 No Gyoza, No Life !」(著:玉城ちはる)
価格:1,296円(税込)
発行:2015年8月21日
出版社:株式会社ラトルズ
ISBN :978-4-89977437-2

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