「麺100お願い」の電話・LINE注文から脱却。ベテランの勘に頼らない受注体制で100種超を正確に届ける

卸・メーカー2026.03.26

「麺100お願い」の電話・LINE注文から脱却。ベテランの勘に頼らない受注体制で100種超を正確に届ける

2026.03.26

「麺100お願い」の電話・LINE注文から脱却。ベテランの勘に頼らない受注体制で100種超を正確に届ける

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中華料理店やラーメン店向けに生麺の製造・配送を行う有限会社まいにち製麺。同社では1日200件の注文を電話やFAX、個人のLINEアカウントで受けていた。配送直前まで集計作業や聞き間違いによるミスに悩まされていたが、受発注システムを使って作業時間を2時間から20分に短縮。属人化を解消し、100種類を超えるオリジナル麺を確実に届ける体制を構築したという。

目次

注文ごとに麺の太さを変える徹底した顧客第一主義

【Q】御社の事業内容と大切にされている思いをお聞かせください。

有限会社まいにち製麺 担当者
担当者

当社はラーメン店様や中華料理店様向けに、生麺の製造と配送を行っています。名古屋市内に拠点を持ち、愛知県と岐阜県では自社便で配送しています。

特に大切にしているのは、お取引先様第一という姿勢です。他の製麺所では断られるような、配送日以外の急な注文や、その日のうちに作って午後には届けるといった小回りの利く対応を徹底しています。お取引先様からも、ここまで親身な製麺所は他にないと評価いただいています。

【Q】工場の移転や新しいラインの稼働など、大きな変化の時期だったそうですね。

製造ラインと冷蔵庫の拡張により、多品種少量生産から大量注文まで、幅広いニーズにお応えできる生産体制が整いました。現在は100種類以上のオリジナル麺を製造しています。お取引先様ごとに異なる麺の太さ、ウェーブの掛け方、1玉のグラム数などの細かなカスタマイズにも柔軟に対応可能となりました。

1日50件の留守電と深夜1時から始まる孤独な集計作業

【Q】どのように受注管理されているのでしょうか?

500社を超えるお取引先様の多くが、電話、FAX、個人のLINE、御用聞きという原始的な方法でした。特に大変だったのは電話です。当社から60軒のお取引先様に、毎日夕方の17時から19時頃まで翌日の注文を伺う電話をかけていました。相手が捕まらない場合は、夜の21時や22時まで待ってかけ直す必要があり、担当者の負担は相当なものでした。

また、当時は個人のLINEでも注文を受けていましたが、受注管理としては非常に過酷な環境でした。1週間後や2週間後のご注文が日付も順不同で次々と入ってくるため、該当する注文を探し出すためにトーク履歴を大幅に遡る必要があったのです。

他のやり取りに大事な注文が埋もれてしまうこともあり、どれだけ時間をかけて確認しても、目視では限界があり受注漏れを防ぎきれないという強い危機感がありました。

さらに、留守番電話にも毎日50件ものメッセージが入っていて、それを一つずつ再生して書き起こすのです。中には店名を言わない方もいれば、「麺、100、お願いします」とだけ指示される方もいます。声の特徴だけでどの店のどの商品かを判断するような、完全な属人化の世界でした。そして、深夜に受注データの集計作業をします。一番早い便が朝3時に出発するので、0時には出社して注文台帳を作っていました。

そのような中、2023年からラーメン店のプロデュース会社様との取引が始まり、新規のお取引先様が爆発的に増えたのです。毎月3店舗以上のペースで取引先が増えていき、今のままの電話やLINEによるアナログなやり方を続けていたら、1年後にはパンクして会社が立ち行かなくなると確信しました。受注経路を一本化できる仕組みを導入しなければならないと、強い危機感を持ったのです。

電話受注をやめて、受発注ツールを導入

【Q】受注の課題をどのように解決していったのでしょうか?

受発注システム『TANOMU』というものがあることを知り、導入しました。お取引先様が使い慣れているLINEの操作で発注できる点と、当社の管理画面で注文状況が日付ごとに整理されて一目瞭然になる点が導入の決め手でした。当社側としては、2週間先までの注文がシステム上で可視化されることが非常に魅力的で、製造現場にとっても、先々の製造予定が立てやすくなるというメリットが大きかったです。

【Q】導入に際して不安はありませんでしたか?

お取引先様がスムーズに発注方法を切り替えていただけるか心配でしたが、結果的に『TANOMU』の手厚いサポート体制に非常に助けられました。当社の不明点を最後まで丁寧にサポートしていただいたのはもちろん、「必要であれば、お取引先様へ直接お電話してフォローします」とまで言ってくださり、その一言が本当に心強かったです。 いつでも相談できる環境があったおかげで、ITに不慣れな私でも安心して導入を進めることができました。

2時間の電話聞き込みが20分に激減。ミスもほぼゼロへ

【Q】導入後、現場の作業時間は変わりましたか?

劇的に改善しました。1人あたり毎日2時間以上かかっていた電話受注の時間が、今では20分程度にまで短縮されました。電話する件数が10件ほどに減ったためです。さらに深夜の留守電確認やLINEの遡り作業もほぼなくなり、1時間以上かかっていた集計作業は、画面をスライドして確認するだけのわずかな時間で済むようになりました。

作業時間の短縮以外にも、ヒューマンエラーによる受注漏れがほぼゼロになりました。以前は電話を受けた後に別のお取引先様から連絡が入ると、つい入力を忘れてしまうことがありましたが、お取引先様自身が『TANOMU』で発注数量を入力していただくのでその心配がありません。

また、製造現場のスタッフも自分のスマホからリアルタイムに注文状況を確認できるようになったため、事務所にわざわざ確認しに来る手間もなくなりました。

【Q】お取引先様側の反応はいかがでしたか?

ほとんどのお取引先様からは「やっとこういうのができたのか」「便利で助かる」と非常にポジティブな反響をいただいています。

特に評判が良いのは、場所や時間を選ばずに発注できる利便性の高さです。店舗で注文を忘れてしまっても、帰宅後に自宅からスマートフォンでいつでも発注できるようになったことや、グラム数や玉数などの細かな設定にも対応しているため、お取引先様からも「今までよりも頼みやすい」と操作性の良さが好評です。

100種類以上のオリジナル麺を全国の食卓に届ける

【Q】今後の展望について教えてください。

まずはデジタルでの受注率をさらに高めていきたいです。現状でも6割ほどはデジタル化できていますが、最終的にはすべての注文を『TANOMU』に集約し、社内の基幹システムとも自動連携させていきたいと考えています。

社内には、IT化を進めることで時代に合わせて良いものはどんどん取り入れていこうという空気が生まれています。勤怠管理なども含め、徐々にIT化を進めていきたいです。それによって浮いた時間を、お取引先様へのさらなるサービス向上や、新しい麺の開発に充てていきたいですね。

製麺は太さやウェーブ、グラムなど加工方法の仕様が細かく、店舗様ごとに異なります。そうした商売こそ、ITの恩恵は大きいと感じています。ロット設定や商品ごとのカスタマイズが可能な『TANOMU』は、私たちの業種に非常に合っています。これからも「毎日食べたい」と思っていただける麺を、正確に、そして真心込めてお届けしていきます。 

有限会社まいにち製麺

本社所在地:愛知県名古屋市南区元塩町1-37
代表者:山本哲也
企業公式HP:https://seimenyasan.com/

 

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