パッケージのイメージ写真にがっかりしない、本格的な珍味
伍魚福は1955年の創業以来、高級珍味メーカーとしてイカや魚介類の製造加工品を中心と した酒肴、珍味の販売を続けてきた。特に、「チルド珍味」というニッチ市場では、登場以来トップシェアを誇っている。
「チルド珍味は、高齢化が進む社会を見越した創業者が、硬いスルメやピーナッツだけでは売れなくなるだろうと30年ほど前に開発しました。従来スーパーなどでバラバラの冷蔵売場に並んでいた、カマンベールチーズや生ハムといったチルド商品を酒肴としてまとめ、シリーズ展開したのです。
酒販の規制緩和で増えていったお酒のディスカウントショップへの売り込みで、売上を大きく伸ばしました」
だが、チルド珍味には持ち運びが不便で賞味期限が短いという弱点があった。
「珍味は、自分用の酒の肴にするだけでなく、ちょっとした手土産にもなる良さがあります。その良さを生かすには、持ち運びが簡便かつ日持ちのする常温の珍味で展開するシリーズも必要ではないか。それが『一杯の珍極』シリーズ開発のきっかけでした」
コンセプトは、その名があらわすとおり、一杯飲みながらつまむのにちょうどいいサイズの、ちょっと高級で、バラエティ豊かな品揃えだ。