30種を超える豊富なフレーバーを取り揃える
豆乳はJAS規格によって「豆乳(無調整豆乳)」「調製豆乳」「豆乳飲料」の3つにわけられる。豆乳事業を担当するキッコーマン飲料株式会社 チルド営業本部 営業企画部の荻生康成氏によると、国内製造量で最も多いのがキッコーマン飲料の主力でもある調製豆乳で、同社でも半数以上を占めている。次いで、製造量を伸ばしているのが大豆と水のみを原料とする無調整豆乳だ。
豆乳に果汁やその他風味などを加えた味付きの豆乳飲料は、豆乳市場全体でいうと2割程度のシェアしかない。だが、キッコーマン飲料はこのニッチな分野に豊富な味種(フレーバー)を取り揃えている。
「弊社の豆乳事業は1979年に遡ります(当時の製造・販売は株式会社紀文食品のグループ会社)。発売開始当初から豆乳飲料には、「麦芽コーヒー」「バナナ」「フルーツミックス」の3種がありましたが、それは当時の乳飲料のラインナップとしても、一般的なフレーバー展開でした。そもそも、現在の幅広いバリエーションのコンセプトとは少し意味合いが違ったのです。
弊社の看板商品は、緑色のパックでおなじみの調製豆乳です。しかし世の中にさまざまな健康に関する情報や食品がある中で、毎日飲んでいただくというのはなかなか難しい部分もあります。
そこで、少しでも日常に豆乳を取り入れていただくきっかけになればと、思わず手に取りたくなる、ちょっと意外なフレーバーをご提案することにしました」