外食は未経験。日本のパート従業員が1から教えてくれた
【Q】飲食ビジネスに興味を持ったのは、いつ頃ですか?
幼い頃から食べる事に興味があり、大学時代には起業したいという強い思いがありました。最初に勤めた会社はベンチャーキャピタルで、インターネットでの物販に関わっていました。しかし、エンドユーザーの顔が見えないビジネスを続けるうちに、消費者がプレゼントの箱を開けたときの喜ぶ顔が見たいという欲求が強まっていったのです。また、自分にとって何よりも達成感を得られるのが、チームで一緒に何かをやり遂げることであり、それらすべてが繋がって、飲食ビジネスへと至りました。
【Q】22歳で会社を設立しました。なぜ日本の外食市場を選んだのですか?
学生時代に名古屋大学に留学して、日本が大好きになったんです。日本のカルチャーは多様性に溢れ、幅広い意味で人生をより豊かにしてくれました。日本に住んで5年経ちますが、いまだに新しい発見があります。
そして日本には世界各国の料理があり、海外の料理を受け入れてくれる土壌があります。ただ、2013年の創業当時、ドイツ料理のお店はどこも値段が高く、伝統料理が中心でした。ですが、今どきのドイツ人はもっとモダンな料理を食べています。それを大好きな日本の方々にも知ってほしかったのです。現在展開している『SCHMATZ』のメニューもこのコンセプトに基づいています。
【Q】特に好きな日本のカルチャーは何ですか?
ありすぎて困ってしまいます。銭湯、相撲、建築物…。銭湯には今もたまに行きます。日本の良さをあげたら1日はかかってしまうので、その質問は、またの機会にしましょう(笑)。