【Q】そんな「泥臭さ」は東京でも受け入れられそうですか?
「泥臭さ」というか、個性として貫いて行ければいいなと思っています。
実は、東京でラーメン店を経営されている方に「バルザルってユルいよね」って言われたことがあるんですよ。「どういうことですか?」って聞いたら、「バルザルみたいなユルいバル、東京には無いじゃん」って。それで改めて東京のお店を見てみると、照明を落としていたり、黒っぽい内装にしたり、格好良くてスマートなお店が多くて、確かにユルくないんですよね。僕らの店は、椅子がある立ち飲み屋というか…。ガヤガヤしてるし、決して女性を口説くために来る店ではない(笑)。
その時、「これがウチらしさなんだな」と逆に気づかせてもらいました。そこは強みとして、東京の色に染まることなく打ち出していきたいですね。
【Q】最後に、梅村社長が描く未来予想図を教えて下さい。
年内にはまた東京で1店舗か2店舗オープンする予定なんですが、その後も出店のウエイトを関西から東京へシフトしていきます。もちろん関西もこれで終わりではないですが、基本的には東京メインの計画です。西と東の規模感を揃えていかないと生産性が悪いというのも大きな理由です。
会社的には、2017年の決算時点での売上目標を現状の2倍となる10億円に設定しています。スタッフの生活をより良くするために売上を追求しようという考えです。労働環境についても、社員独立制度を構築して、「自分でやりたい」という人間がいればチャンスを与えていける会社になっていきたいという思いもあります。
そのためには、やはりお金という原資が必要になりますが、むやみに店舗数を増やすつもりはありません。街のコミュニティとなれるようなお店を丁寧に作っていった先に、目標への道筋があると確信しています。
株式会社オベーションプラス
住所:〒657-0027 兵庫県神戸市灘区永手町1-1 JR高架下191号
電話:078-856-5774
事業内容:レストラン展開による飲食事業、飲食経営コンサルティング事業、ブライダル企画・運営
店舗数:13店舗(2015年9月現在)
公式HP:http://www.ovation-plus.com/