法人のケータリング需要拡大。平均売上は月間150万円超で飲食店の新たな販路に

PR業界ニュース2023.09.29

法人のケータリング需要拡大。平均売上は月間150万円超で飲食店の新たな販路に

2023.09.29

法人のケータリング需要拡大。平均売上は月間150万円超で飲食店の新たな販路に

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新型コロナウイルスの流行が落ち着き、フードデリバリーの売上に陰りが見えてきた。一方、コロナ前の2019年を上回る勢いで伸びているのが法人向けパーティーの需要だ。

法人向けパーティー料理のデリバリーに参入した飲食店の平均売上は月間150万円に上るという(シェフコレ調べ)。法人向けパーティー料理のデリバリーサイト『シェフコレ』に、飲食店がパーティー料理のデリバリー事業を始める際のコツを伺った。

目次

パーティー料理デリバリーは、19年比200%を上回るペースで成長(シェフコレ)

東京都のテレワーク調査によると、2023年8月の都内企業におけるテレワーク実施率は45.3%(東京都「テレワーク実施率調査結果8月」)だった。緊急事態宣言が発出された2021年の65.0%をピークに減少傾向となり、フルリモートではなく出社とテレワークを組み合わせる企業も増えている。

企業や団体では、ここ数年控えていた懇親会や周年行事などが復活する傾向にある。シェフコレの山口氏によれば、「ケータリングやオードブルなどパーティー料理のデリバリーを活用する企業は右肩上がりで増えている」という。

店舗開発グループ長
山口 亮介 氏

店舗開発グループ長 山口氏(以下、山口氏)「コロナ禍の20年と21年は、企業がパーティーなど人の集まる催し物を中止する動きが定着していました。それが22年10月頃からはコロナが5類へ移行することが現実的になったことで、再びテレワークから出社のワークスタイルに戻ってきました。

それまでイベントを控えていた反動もあり、周年行事や謝恩会、懇親会、福利厚生としてのパーティーを開く企業が激増しています。それにともない法人向けパーティー料理の市場は2019年を上回り、なお成長し続けており、飲食店にとっては、販路開拓のまたとないチャンスといえるでしょう」

国内最大級のパーティー料理のデリバリーサイト『シェフコレ』は2015年にスタートし、現在は首都圏を対象に60店舗、450プラン以上を掲載している。特にここ1年は法人向けパーティー需要の伸びが大きく、「需要に供給が追いつかない状態」という。『シェフコレ』利用客の注文単価は直近では48,000円以上、平均売上は月間150万円にも上り、飲食店にとっては魅力的なマーケットといえるだろう。

■『シェフコレ』注文件数と店舗数の年間推移

※2023年は8月末現在の注文件数、赤は2023年着地見込み
[出典]シェフコレ

飲食店にはアイドルタイムを活用できるオードブルがおすすめ

『シェフコレ』では、法人向けパーティー料理として、オードブルとケータリングの2つのサービスを提供している。オードブルとケータリングでは、それぞれに違いと特色がある。

店舗開発グループ
新店開発チーム UNITリーダー
佐藤 朋子 氏

店舗開発グループ 新店開発チーム UNITリーダー 佐藤朋子氏(以下、佐藤氏)「オードブルはどちらかといえば小規模、10~20人程度で料理のみをデリバリーするものです。料理を置いて、皆さんで個別にお取りいただくビュッフェ形式が多いです。

一方、ケータリングでは飲食店からスタッフが派遣され、料理のセッティングから配膳、ドリンク作りなどのサービスが含まれます。オードブルは料理だけを提供するのに対し、ケータリングは空間づくりからサービスまで、まるごとご提供するイメージです」

■ケータリングとオードブルの違い

提供方法料理サーブドリンク最低ご利用人数価格
ケータリング飲み放題有20名様~3,000円~/人
オードブルデリバリー×単品のみ5名様~1,000円~/人

[出典]シェフコレ

山口氏「ケータリングでは専用の機材やスタッフが必要になりますが、オードブルではそれが必要ありません。

また、7割が夕方以降のご注文の為、飲食店はランチとディナーの間のアイドルタイムに料理の準備ができ、スタッフのシフトなどは現状のままで対応できることもメリットです」

売れるオードブルのコツは「彩りと演出」

飲食事業者が法人向けデリバリー市場に参入する場合、売上を確保するにはパーティー料理特有のニーズに応える必要があるという。

山口氏「オードブルは取り分けやすいよう、1人分に盛り付けるフィンガー料理が基本です。配送時にくずれにくい盛り付けや、おもてなし感が強いビジュアルも大切になります。通常の飲食店をネット予約する際も、他店にはないインパクトや専門性がある店にはつい目が留まると思います。これと同じで、シェフコレでも何かしら特色のあるメニューが人気です」

シェフコレでは、加盟にあたってのサポートサービスとして、商品開発の支援も行っている。一般的なパーティー料理の構成は「宴会コース料理を作るのに近い」という。その店の業態コンセプトに沿った独自メニューや売れ筋メニューを中心に、価格や品数を調整していくのが基本だ。さらにデリバリーした際の見え方や、より良い状態で配送するためのアドバイスなども行う。「お店の色をどう出せば、より人気が出るかを一緒に考える点が大きな強み。飲食店にとって頼れる存在でありたい」と山口氏。

データやお客様の声を反映し、ヒット商品を生む

過去の注文データや、顧客の声も強い味方になる。シェフコレではネットだけでなく、電話で注文を受けるコールセンターがあるため、より具体的なお客様の声を拾いやすいという。

佐藤氏「たとえば最近では、デザートだけのプランを販売し飲食店さんに注文が殺到しました。過去に何件か『スイーツだけのプランがほしい』という声をお客様から頂いたことがあり、それを参考に開発したところ、ヒットしたのです」

電話での相談内容や口コミが、より売れるメニューの提案につながっている。シェフコレでは飲食店の新しい販売チャネルとして、オードブルやケータリングを始めるためのノウハウやデータを提供していく方針だ。

山口氏「『シェフコレ』は初期費用と月額費用が無料で、配送手配まで行うため、配送手段を持たない飲食店でも簡単に参入できると考えています。さらに、一般個人向けのデリバリーと異なり、団体予約・事前注文に特化しているので、ロスが無く一度の大量調理が可能です。この市場に多くの飲食店の皆様に参入いただき、一緒に活性化できれば嬉しいですね」

シェフコレ

所在地:東京都渋谷区道玄坂2-23-12 フォンティスビル7F
代表者:代表取締役 石川 聡
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