「おにぎらず」は飲食店でも広がるか?

業界ニュース2018.12.13

「おにぎらず」は飲食店でも広がるか?

2018.12.13

「おにぎらず」は飲食店でも広がるか?

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昨年、レシピ投稿サイト「クックパッド」をきっかけに人気に火が付き、様々なメディアで取り上げられている“握らない”おにぎり「おにぎらず」。

最近では4月7日にファミリーマートが「サンドおむすび」の名前でおにぎらず商品を発売し、4月20日にはおにぎらず専門店「JIMOTO KITCHEN」が東京・水天宮前にオープンする予定など、ブームは小売、外食業界にも及んでいる。

今回はそんな「おにぎらず」の魅力に迫りながら、飲食店での活用のヒントを探ってみたい。

目次

人気マンガから飛び出した、超簡単おにぎり

今やすっかり人気者となっている「おにぎらず」だが、初めて世に出たのは1991年のこと。講談社から発行された人気マンガ『クッキングパパ』22巻で、「超簡単おにぎり おにぎらず」として登場している。原作者うえやまとち氏の奥様が作ったアイデア料理をヒントに、うえやま氏が作品化したという。

タイトル通り、作り方は超簡単。大判の海苔にご飯を敷いてその上に具材をのせ、にぎらずに海苔の四隅から折り畳めば完成だ。

登場から20数年を経た2014年秋、レシピ投稿サイト「クックパッド」の人気検索キーワードにランクインしたことがきっかけとなり、その手軽さから朝の弁当づくりの味方として主婦を中心に話題が沸騰。今では検索数を30倍以上にも増加させている。

「おにぎらず」人気を受けて、書店にはフードコーディネーターや料理研究家、有名シェフや料理人が監修したレシピ本が並び、3月にはニコニコのり株式会社や株式会社浜乙女が、おにぎらず専用の海苔を発売。また、日用品雑貨を企画販売するアーネスト株式会社が、専用キットとケースを発売するなど、元々簡単な「おにぎらず」をさらに簡単にするアイテムが続々と登場している。

簡単なだけじゃない、「おにぎらず」の魅力とは

「おにぎらず」の魅力は、何をおいても手軽で簡単に作れるということだが、単にそれだけではここまでの人気と話題を集められるとは思えない。いったい、「おにぎらず」にはどんな魅力が詰まっているのだろうか。

まず注目したいのが、その具材のバリエーションとボリュームだ。おにぎりの具材として定番のタラコや鮭を“丸ごと”入れてみたり、コロッケやトンカツ、ハンバーグや豚のしょうが焼などのおかずを具材にしたりと、アレンジは自由自在。ご飯の量を減らしても、具だくさんでボリューム満点の一品に仕上げられる。

また、具だくさんだからこその見た目もポイントの1つだ。「おにぎらず」はサンドイッチのようにカットして中身を見せるのがセオリーとなっている。具材の組み合わせによって織り成されるゴージャスなビジュアルで、見る者の胃袋をくすぐってくる。少々大げさかもしれないが、もはやおにぎりの粋を超えた創作料理の様だ。

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