FOODCROSS conference 2023展示会レポート(前編)~食品卸・メーカー・生産者編~

セミナー・イベントレポート2023.12.22

FOODCROSS conference 2023展示会レポート(前編)~食品卸・メーカー・生産者編~

2023.12.22

FOODCROSS conference 2023展示会レポート(前編)~食品卸・メーカー・生産者編~

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フード業界の企業やひとを結ぶイベント『FOODCROSS conference 2023』が2023年10月12日開催されました。テーマは『デジタルシフト/テクノロジーの活用で「人の価値を最大化」~業界・地域・世代の垣根を超えて結ぶ』。東京の会場とオンライン配信で合計400名以上が参加し、フード業界が抱える人材不足や2024年問題などの課題解決に向けた出展社のサービスを体験しました。

出展社レポート前編では、出展した21社のうち、食品卸、食品メーカー、生産者、そして関連する出展社の取り組みと想いを紹介します。
 

目次

食品表示を作る皆さまへの最強お助けアプリ

食品大目付そうけんくん/株式会社エフシージー総合研究所

出展ブース:(右側)株式会社エフシージー総合研究所/(左側)商品情報授受標準化会議(PITS)
左:PITSブース
右:エフシージー総合研究所ブース

食品大目付そうけんくん』は、法令に基づいた一括表示が作成できるサービスです。日本全国の食品メーカー、スーパーマーケット、弁当総菜・菓子製造業など多業種のお客様にご利用いただいております。レシピを配合するだけで、簡単に一括表示・栄養成分の作成が可能です。また、作成したデータは様々な書式の帳票に出力、プリンタとの連携が可能です。

 

■出展者メッセージ

インフォマートの『BtoBプラットフォーム 規格書』と連携して原材料情報を取得し、法令に則った一括表示・栄養成分がさらに簡単に作成可能になりました。同連携機能の活用で食品メーカーにおける食品情報の回収工数の削減や、惣菜・弁当店、外食、ホテルでの特定原材料などの食品アレルギー情報提示も簡単に行えます。

商品規格書の項目(単位)とフォームの標準化

商品情報授受標準化会議(PITS)/株式会社ジャパン・インフォレックス(事務局)

商品情報授受標準化会議(PITS:Product Information Transfer Standard)は、日本GCI協議会において、2008年に製配販3層で検討・策定された「品質230」の活動を継承しつつ、製配販3層の業務実態を踏まえ、商品に関する標準的な情報項⽬と授受⽅法の策定・普及を⽬的として設⽴された会議体です。製造業18社、卸売業11社、小売業3社、賛同団体7団体、賛同企業9社の48社・団体で構成されています。

■出展者メッセージ

商品規格書の項目(単位)とフォームを統一し、標準化することを目指しています。メーカー、卸売業、外食産業、小売業の各社が、項目(単位)・フォームの煩雑な調整に苦労されている業務を、PITS標準項目・標準フォームを利用することで製配販の業務効率化に繋げることを目指し、活動をしております。(詳細はこちら

<インフォマート社より>
インフォマートの『BtoBプラットフォーム 規格書(※)』では、加盟・会員登録不要で、著作権フリーの製品情報・規格書をご提供しております。

※BtoBプラットフォーム 規格書は規格書(成分表示)の更新や回収、管理をWebで行う規格書のシステムです。コンタミネーションやアレルギー情報、原産国管理など食の安心・安全の為、PITS標準フォームに対応しています。食品衛生法などの法令・法律改正にも対応しています。

 LINEで簡単、ログイン不要!受発注・販促ツール

TANOMU/株式会社タノム

株式会社タノム ブースLINEを使った受発注システム『TANOMU』は、モバイルファーストにこだわった受発注業務のデジタル化・非接触営業サービスです。忙しい卸業者の皆様がスマホでいつでも受注情報を確認でき、リアルタイムでプッシュセールスできることを強みとしています。FAX・電話・メールなどの受注経路をひとつにまとめることで、FAX未達トラブルを防ぎ、注文内容の入力作業を削減できるほか、お取引先への商品提案も簡単。卸業者様の効率と売上UPに貢献します。

■出展者メッセージ

卸業者様は発注する取引先様にIDを発行するだけ。発注側は無料で利用できるので導入も楽々!オトク情報を発信して売上アップ!世代を問わず、地域も問わず、誰でも簡単にデジタル対応できるサービスです。商品画像を一括アップロードする機能も追加され、顧客は商品画像を見ながら発注できるようになりました。

受注業務を迅速・正確に。RPA活用で社員と顧客の満足度アップ!

Autoジョブ名人/ユーザックシステム株式会社

出荷時間に追われながらの受注処理、顧客の時間に合わせた早出・残業、注文データ入力やダウンロードなどの単調ながら微妙に異なる各種作業など、受注業務にはストレスがつきもの。そんな問題を、受注業務自動化を促進する国産のRPA『Autoジョブ名人』が解決します。充実したサポートと『名人マーケット』で提供している標準化スクリプトで、短期間で確実に業務の自動化をご支援いたします。

■出展者メッセージ

インフォマートの『BtoBプラットフォーム受発注(※)』はじめ様々な受発注システムから得た受注情報を、卸業者様の販売管理システムへ取り込む際のデータ転送を自動化します。サポートサービスも充実しているので、短期間で導入・ご利用いただけます。働き方改革にも出荷スピードアップにも貢献いたします。

※1 『BtoBプラットフォーム 受発注』とは、従来の電話・FAX受注していたものを発注から支払い管理までデジタル化できるサービスです。

「届けてほしい」と「届けてくれる」を直接つなげる

PickGo(ピックゴー)/CBcloud株式会社

CBcloud株式会社 ブース

PickGo(ピックゴー)』は、企業や個人の配送ニーズに応える国内最大級の配送プラットフォームです。圧倒的な配送パートナーの登録数により、スピードと確実性を兼ね備えたサービスを提供します。皆様の「届けてくれる」の価値をもっと高めたいという想いのもとに新たなソリューションを創出します。

 

■出展者メッセージ

「必要な時に、必要な物流を」をモットーに、即日配送はもちろん、緊急配送や日時指定でのお届け、定期便などのニーズに合わせて、お客様の「届けてほしい」を実現します。24時間/365日、全国どこでも、どんな車両でもネットで簡単に手配できます。国内No.1の圧倒的な配送パートナー数とテクノロジーの力で、24年問題をはじめとする物流のお悩みを柔軟に解決いたします。また、ラストマイル領域のEC宅配のご相談も承っております。

LEDと液体肥料で野菜を育てる!サスティナブルな植物工場

アグロファクター/株式会社エコデシック

株式会社エコデシック ブース農業は環境問題・自然災害・高齢化などにより、従来の栽培方法では1年を通して安定した収益を得ることが難しくなっています。そこで当社は、根の活性化に着目し、露地栽培に匹敵する大きさの野菜を一般的な植物工場よりもはるかに短い期間で栽培でき、また電力消費なども少ないエコな栽培方法『アグロファクター』を開発しました。天候に左右されないため、品質と価格も安定します。

 

 

■出展者メッセージ

『アグロファクター』は、LEDと液体肥料で野菜を育てます。クリーンな環境で、農薬も一切使わないので、安心・安全、洗わなくても食べられる野菜を栽培できます。他の植物工場よりコンパクトで、都心部やビル内にも作れるため、市場への輸送、それに伴うCO2も削減できます。

空気からピュアウォーターを創りだす

無限水/ENELL株式会社

ENELL株式会社 ブース人間が使える水は、地球上に存在する水のうちたった0.01%。地球上の水の総量は増やせずとも、使える水の割合さえ増やすことができれば水に関する課題の根本解決ができるのではと考え、それを実現させたのがENELLの『無限水』です。『無限水』は、1時間で1リットルの水をつくります。NASAでも利用されている世界最高水準のフィルターを利用しているので、ほぼ完全なピュアウォーター(純水)をつくりだすことができます。

■出展者メッセージ

ミネラルウォーターボトルを『無限水』に変えると、置き場所、交換の手間が不要になります。さらに輸送のCO2削減にも貢献できます。災害の断水時でも電気さえ開通すれば水がつくれます。また塩素を使わず、フィルターのみの浄水で、田んぼや川の水が水道水以上にクリーンな水になります。無限水は水不足の国や地域にも貢献できる製品です。

地域の産品・商品と経済圏をむすぶプロジェクト

さとむすび/株式会社インフォマート

さとむすび ブースさとむすびは、地域の生産者や中小事業者の産品・商品を経済圏(首都圏)の飲食店などへ販売するための準備をお手伝いするプロジェクトです。1,718の市町村のまだ知られていない素晴らしい「モノ」「コト」「トキ」と「ヒト」をつないで結びます。そして、地域の一次産品ロスを低減させ、生産者・事業者の事業継続や、地域の活性化に寄与することで、SDGsにも貢献します。

■出展者メッセージ

今回、出展した「冷凍いちごのスムージー」は、秋田県鹿角市産の規格外夏いちごを使用し、今まで出荷できていなかった農産品の販路を作るお手伝いをしてきました。JAや自治体と連携し、積極的に規格外品を大田市場、豊洲市場経由にて飲食店での活用を促進していきます。また、長崎県平戸市が商標登録しブランディングを始めた「とよひめシイラ」(メス及び脂の乗りが一定の基準を満たしているもの)を他の白身魚と差別化した販路拡大のお手伝いをしていきます。また、令和2年の水害の被害にあった熊本県人吉市の球磨焼酎の復興支援として首都圏の飲食店にて球磨焼酎(米焼酎)の炭酸割りを「くまタン」と称してブランディングしていきます。これらを飲食店に流通させる仕組みを作り、今後も食品ロス削減・地域の活性化に貢献してまいります。

フード業界の“想い”を、業種を越えて未来へ“つなぐ”

『デジタルシフト/テクノロジーの活用で「人の価値を最大化」~業界・地域・世代の垣根を超えて結ぶ』をテーマとして、業種を越えたコミュニケーションの場となった『FOODCROSS conference 2023』。目まぐるしく変化する時代と環境にある今こそ、フード業界に携わる企業が手を取り合って業界を発展させる必要があります。

食品卸、食品メーカー、生産者など多くの事業者による、時代に即したツールの開発や新しい取り組みから目が離せません。

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