FOODCROSS conference2022展示会レポート(前編)~食品卸・食品メーカー・生産者編~

セミナー・イベントレポート2022.10.24

FOODCROSS conference2022展示会レポート(前編)~食品卸・食品メーカー・生産者編~

2022.10.24

FOODCROSS conference2022展示会レポート(前編)~食品卸・食品メーカー・生産者編~

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フード業界のビジネス機会を創出するイベント『FOODCROSS conference 2022』が9月22日、寺田倉庫 WHAT CAFEにて開催された。2021年に続いて2度目の開催となった当イベントは、改めて"食"への向き合い方を見つめ直し、「みんなが知りたいお店づくりノウハウ」「笑顔を引き出すテック活用術」「フード業界の新たな収益源」「繋がりが生むフード業界の成功事例」の4つをテーマとした、飲食店や食品卸、食品メーカー、生産者、その他の関連サービス事業者など、食に関わるすべての人がつながり、ともに未来を考えるための体験型のイベントだ。

前編は食品メーカー、卸企業、生産者が業務効率化に取り組む際に活用できるツールや、プロジェクトを行っている企業を紹介する。

関連記事:FOODCROSS conference2022展示会レポート(後編)~外食編~

目次

食品業特有の機能要件に対応する統合型パッケージシステム

販売大臣AX/応研株式会社

販売大臣AX』は、大臣シリーズならではの高い汎用性で、独自の入力画面や帳票も設計可能。販売/仕入/在庫/債権/債務の機能を網羅しており、データ連携もスムーズだ。食品業では必須となるロット管理、ロット別在庫管理はもちろん、トレーサビリティや賞味期限管理をローコストで実現。クラウドとオンプレミス、2つのモデルでニーズに合わせた運用が可能で、多様な業務に対しても柔軟にフィットする。

「食品業界に特化した基幹業務システムで、パッケージ商品でありながら様々なソフトウェアとも繋げることができ、サポート体制も充実していると好評をいただいています。インボイス制度・電子帳簿保存法など、法対応でお困りの方に特にお勧めしたいシステムです」

食品表示業務のリスク管理とコスト削減

食品表示のミカタ/タカラ食品工業株式会社

食品表示のミカタ』は、食品企業が過去の経験・苦労を活かして開発したラベル作成システムだ。様々な情報の表示が義務付けられている食品ラベル表示は、手作業で行うと非常に大変である。「食品表示のミカタ」を使うことで、原材料や添加物の重量順列挙、アレルギーや栄養成分の推定計算値など、手間の掛かる作業が自動でできる。惣菜、製パン、菓子製造業、飲食店など、様々な食品企業様に使用されている食品表示作成システムだ。

「当社は食品会社なので、食品ラベル作成がいかに大変かを知っています。そこで、安価で使いやすい食品ラベルのシステムを開発しました。特にテイクアウトを始めた飲食店様のお力になれると考えており、導入後もしっかりとサポートさせていただいております」

安定性と使いやすさを追求した業務の自動化支援ツール

Autoジョブ名人/ユーザックシステム株式会社

Autoジョブ名人』はミスが許されない基幹業務、国産のRPA(パソコン操作の自動化ツール)だ。受注データのダウンロードの自動化からスタートし、18年間に渡り1,300社を超える業務自動化の経験を重ね、安定性と使いやすさを追求し続けてきた。カスタマーサクセスプランナーによる充実したサポートと、『名人マーケット』で提供している標準化スクリプトで、短期間で確実に業務の自動化をサポートする。

「導入いただいた卸・メーカー様から、Web受注に関する前作業のための早出・残業が激減した、出荷が早くなりお客様に喜ばれたとのお声をいただいております。システム担当者がいらっしゃらなくても、カスタマイズ・メンテナンスなどサポート体制も整えておりますので、ご安心ください」

パソコン・スマホで受発注も販促課題も解決

TANOMU/株式会社タノム

TANOMU(タノム)』は、モバイルファーストにこだわった「受発注のデジタル化・非接触営業」サービスだ。忙しい卸業者でも、スマホから好きな時に受注情報を確認でき、リアルタイムでプッシュセールスできることを強みとしている。CSV受注データを基幹システムと連携する事により、FAX・電話・メールなど、バラバラな受注の一元管理が可能となる。入力作業の削減ができるだけでなく、発注側への商品提案も簡単だ。

「LINEとクラウドを使用した受発注のデジタル化で、入力の手間を軽減。さらにデジタルカタログ、チラシ配信の機能もあり、商品のPR・キャンペーン情報も簡単に配信できます。卸・メーカーの皆様の受注の機会を増やすためにもお役立ていただきたいサービスです」

地域の産品・商品と経済圏をむすぶプロジェクト

さとむすび/株式会社インフォマート

『さとむすび』は、地域の中小事業者(生産者)の産品・商品を経済圏(首都圏)の飲食店などへ販売するための準備をお手伝いするプロジェクトだ。日本全国47都道府県、1,718の市町村のまだ知られていない素晴らしい「モノ」「コト」「トキ」と「ヒト」をつないで結ぶ。そして、地域の一次産品ロスを低減させ、生産者・事業者の事業継続や、地域の活性化に寄与することで、「SDGs」にも貢献している。

「JAとも連携し、規格外として大量廃棄されてしまう農産品を加工した「規格外野菜のスムージー」を開発しました。生産者・購入者・行政、そしてサスティナブルな社会にも貢献する商品です。今後も様々な方法で、全国の産品ロス軽減・地域活性に寄与してまいります」

業種を越える“つながり”をフード業界の未来へのヒントに

“つなぐ”をテーマとして、業種を越えたコミュニケーションの場となった『FOODCROSS conference2022』。フード産業における、従来からの課題に加えコロナ禍で一変した環境への適応も求められる今、私たちは重大な局面に立たされている。この状況下でも食品卸、食品メーカー、生産者など多くの事業者により、時代に即したツールの開発や新しい取り組みが日々なされている。こうした共創がさらに未来の発展につながっていく。

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