報道発表
「国連食料システムサミット・プレサミット」における鷲尾外務副大臣によるビデオ・メッセージの発出
令和3年7月27日
- 国連食料システムサミットは、グテーレス国連事務総長の呼びかけにより、本年9月にニューヨークにおいて開催されます。持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて、食料の生産、加工、流通、消費などに関わる様々な活動を意味する「食料システム」の変革の実現を目指します。
- 同サミットに先立ち、7月26から28日には、閣僚級のプレサミットがローマにおける対面及びオンラインにより開催されています。食料システム変革に向けた各国の取組状況の共有や、SDGs目標達成を目指す共通のビジョン策定の方途などに関する議論が行われます。
- 27日、同プレサミットの閣僚セッションにおいて、鷲尾外務副大臣は、ビデオ・メッセージにて出席しました。鷲尾外務副大臣は、新型コロナの感染拡大に伴い、各国で農産物や食品の輸出規制などの措置が執られるなど、サプライチェーンの脆弱さが露呈した現状を指摘しました。強靱かつ持続可能な食料システムの構築のためには、自由で公正な貿易体制の強化が重要であり、我が国として国際機関を活用した市場の透明性向上に資するルール・メイキングを主導していく意図を述べました。また、我が国によるアフリカにおけるコメの品種改良支援も紹介しつつ、世界の農業生産性の向上のためには、イノベーションとデジタル化の促進、それに伴う知的財産権及びデータプライバシーの適切な保護、並びに気候変動に適応した農業への転換が重要である点を強調しました。
- 7月28日まで行われるプレサミットでは、国連加盟国・国際機関から首脳級・閣僚級の参加者や、企業、農業関係者、市民団体等幅広い分野の参加者を得て、9月のサミットに向け、食料システム改革のための解決策や具体的なアクションについて議論が行われる予定です。我が国から、野上浩太郎農林水産大臣も対面により出席しています。