どんなサラダや温野菜にも良く合い、カルパッチョやチキンソテーなどにも使える用途の広さが受けた。2018年3月に、和風しょうゆシリーズ等と同じサイズに変更。サイズが統一されたことで、スーパーなどの小売店では、認知度の高い他のピエトロドレッシングと同じ棚に並ぶ機会が増えた。消費者の目に触れる機会がますます増え、1年で売上が5倍以上に伸びた。
「ピエトロドレッシングは具材感もあり、サラダ以外にも、かけたり和えたりするだけで簡単に、おいしくて見映えのいいメニューができあがります。たとえばアボカドを半分に切って『レモンとたまねぎ』をかけ、レンジで加熱するだけで、まるでグラタンのような一皿になる、という提案も行いました」
レストランからはじまった「ピエトロ物語」の共有が、さらなる事業展開に
スーパーなどの店頭以外での新商品のプロモーションの場となるのが、ピエトロの自社レストランだ。
ピエトロドレッシングを生んだ『洋麺屋ピエトロ』を原点とするピエトロのレストランは現在、直営21店舗、FC12店舗を展開している(2019年5月末時点)。
レストランのサラダには、もちろんピエトロドレッシングが使われる。ドレッシングの種類は顧客が自由に選べる仕組みだ。売れ筋のマーケティングに活用できるうえ、試食から購買へつなげることもできるという。店舗によって規模は異なるが、物販コーナーも設けられている。
「九州・中四国エリアでは古くからご存知の方も多いのですが、ピエトロの知名度は、全国的にはまだまだ上げていけると思っています。時々“ピエトロという調味料メーカーは、ドレッシングが売れて飲食事業も手がけるようになった”と思われている方もいらっしゃいますが、逆です(笑)。
我々は『はじまりは一軒のレストラン』という創業以来のポリシーをずっと持ち続けています。どんな商品もレストランの厨房につながる、『ピエトロ物語』を持って開発されているんです」(岸本氏)
ピエトロは2020年12月に創業40周年を迎える。今後はパスタ専門レストランのルーツにつながるパスタソースや、新規に立ち上げたスープをメイン商材とするブランドも、ドレッシングと並ぶ食品事業の柱として育てていきたいという。
「主力のドレッシングで非醤油系の『レモンとたまねぎ』に取り組んだように、新しいことに挑戦を続けていきます。2019年12月9日の創業記念日からは、“40年目のピエトロ”として2020年の40周年に向けた様々な展開で、お客様へ長年の感謝を伝えていきたいと計画しています」(岸本氏)
株式会社ピエトロ
住所:福岡市中央区天神三丁目4番5号 電話:092-716-0300
お話:広報担当 岸本由樹子氏/ブランディング部 商品開発担当 主任 村田祥子氏
事業内容:ドレッシング、ソース等の製造販売・パスタ料理をメインとしたレストラン経営他
公式HP:https://www.pietro.co.jp/