業務用ハブ酒ハイボール、無名でも飲食店で人気急騰のワケ~琉球ハブボール(南都酒造所)

卸・メーカー2018.12.28

業務用ハブ酒ハイボール、無名でも飲食店で人気急騰のワケ~琉球ハブボール(南都酒造所)

2018.12.28
琉球ハブボールのオリジナルジョッキ

「業務用源酒にはハブボールのオリジナルジョッキをつけて販売しています。ロゴを入れたジョッキは、実は商品イメージの撮影用に作ったものだったのですが、パンフレットを見た飲食店さんからこのジョッキに入れて出したいとご要望をうけたのです。そこで初期導入の際に、ペットボトル6本1ケースにつき、ジョッキ6個つけることにしました。すると1ダースそろえたい居酒屋さんなどは2ケース買ってくださるなど、注文数の増加につながったのです」 

業務用源酒はハブボールの売上を押し上げ、作ってもつくっても足りない状況だという。原材料のハブの捕獲が沖縄本島だけでは間に合わず、奄美大島や先島諸島などから空輸するほどになっている。

展示会への積極的な参加で、ハブボールやハブ酒の認知を高める

南都酒造所は、主だった展示会には小売向け、外食向けに関わらず出展して商品をPRしている。本格的に出展するようになったのはまさにハブボール誕生のきっかけとなった3年前だった。

「出展して気付いたのは、ハブ酒自体がメジャーではなく、ほぼ知られていないということでした。ですから出た途端、常に新しいもの、珍しいものを探しているバイヤーさんたちが飛びついてくれました。ただ、いくら珍しくても、美味しいものでなければ商品として売れません。ハブという素材は、適当に作ったら適当な味になってしまいます。ごまかしが効かないからこそ、我々が作っているものにご理解いただけたのだと思います」 

ハブ酒を飲みやすいハブボールにしたことで、取り扱うスーパーや百貨店、飲食店が一気に広まったものの、まだ認知度は高いとはいえない。今後も展示会には積極的に出展していきたいとする南都酒造所。 

「百貨店では、夏場に沖縄関連のイベントが数多く開催されます。100ケース単位で商談が決まることもあり、そこから1度の取引だけでなくお得意さんになっていただけます。飲食店でも業務用ハブボールが売れるのは夏場ですから、その時期を見越して2019年は年明け早々に居酒屋に特化した展示会に初参戦します。 

展示会は飲食店の方に実際に飲んでもらって、知っていただく、また感想も直接いただける機会です。卸さん任せにせず、メーカーが商談の機会を作っていくのは必要な事だと思っています」


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南都酒造所(株式会社南都)

本社:沖縄県南城市玉城字前川1367
電話:098-948-1111z
お話:工場長 我那覇生剛氏
事業内容:酒類の製造に関する事業他
公式HP:http://www.nantosyuzo.com/

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