【Q】どのように取引先用の規格書を作成しているのでしょうか?
以前は、依頼を受けるたびに品質管理担当者が提出先のフォーマットにあわせて書き込んでいました。NB商品はもともとエクセルで作ったベースがあるのですが、PB商品の場合は定まったフォーマットがなく、提出先の専用フォーマットにあわせるか、こちらでいちから作るしかありませんでした。書式もばらばらだし、追加で情報がほしいと細かい注文も多いので、手間も時間もかかります。また、転記ミスなども気になっていました。
現在は、インフォマートの『BtoBプラットフォーム規格書』を導入して、規格書の依頼から提出までシステム化されています。(大西社長)
規格書情報の提供が、新しい取引先への商品PRに
【Q】システムを導入された印象はどうでしたか?
取引先からお誘いをいただき、最初は「そんなんあんねんな」みたいな感じでした。便利そうだと思ったのは、業界標準フォーマットで管理できるという点です。みんなで使えば、これまでばらばらだったフォーマットが統一される点は魅力でした。また、取引先の専用フォーマットで提出を依頼されてもシステムからの出力で対応できるので、転記のために二度入力する手間が省けミスの心配もありません。(大西社長)
【Q】自社商品の規格書の管理にも使われているそうですね
NB商品の規格書情報を登録・管理するのに『自社管理機能』を利用しており、規格書を探すのも楽になりました。また、規格書情報を『食品情報DB(ディービー)』へも登録しました。データベースへの登録で、『BtoBプラットフォーム規格書』を使っている外食企業や卸なら誰でも、弊社の商品情報を直接取得・閲覧でき、商品を知っていただくことができます。
こちら側も、どんな企業が見にきてくれているのかがわかるため、弊社と取引のない企業さんにアプローチをかけることができるのです。何かしらの興味があって閲覧されていると思うので、飛び込みで営業をかけるより反応がありそうな気がします。(大西社長)
【Q】食の安心・安全のための管理だけでなく、販促ツールとしても活用されているんですね
販促ツールという点でいえば、規格書も昔は文字情報だけでしたが、『BtoBプラットフォーム規格書』は写真も登録できるので、営業用のカタログとして利用ができます。営業担当者からは、新規のご提案をする際に資料の一つとして活用しており、便利になったという声も聞いています。(大西社長)
ひと手間かけたソース作りで、おいしさを伝えたい
【Q】今後、どのような事業展開を考えておられますか?
近年依頼が多いのは、地産地消の商品開発です。地元特産のトマトを使ったソース作りといったご要望が増えてきています。一般的にソースの原料となる野菜や果物は、ペースト状のピューレを使うことが多いのですが、弊社では生の素材をすりつぶすところからこだわっており、やはり風味が違います。手間はかかりますが、でもその手間が商いなんやでと、味にはこだわっていきたいですね。(大西社長)
食の安全面では、規格書のフォーマット統一化を進めていきたいです。みんなでフォーマットを共有できれば便利ですし、便利に使っているのをみた人たちが、「うちもこれにするわ」と輪が広がっていくような、そんな使い方をしていきたいです。(大西常務)
株式会社大黒屋
設立:1948年12月 代表者:代表取締役 大西 英一 本社所在地:大阪府大阪市福島区玉川2-9-26
事業内容:ウスターソース類、食酢、醤油、酎割及び清涼飲料水、その他液体調味料の製造
公式HP:http://www.kk-daikokuya.co.jp/