喫茶店文化の衰退と運命をともにした「業務用濃縮紅茶」が、再ブレイクした理由~GSブラックティー(ジーエスフード)

卸・メーカー2018.06.06

喫茶店文化の衰退と運命をともにした「業務用濃縮紅茶」が、再ブレイクした理由~GSブラックティー(ジーエスフード)

2018.06.06

喫茶店文化の衰退と運命をともにした「業務用濃縮紅茶」が、再ブレイクした理由~GSブラックティー(ジーエスフード)

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誕生から60年近い歴史を、時代の流れと共に歩んできた「GSブラックティー 加糖(業務用)」。創業まもない総合食品メーカー・株式会社ジーエスフードが生んだ業務用に特化した濃縮紅茶は、戦後の喫茶店文化を支え、今また新たな潮流にのって、かつてない展開を見せはじめている。そこには、昔ながらの喫茶店が姿を消し、チェーン系喫茶店やカフェが増えていく中で見出した、GSブラックティーならではの新たなポジションがあった。

目次

昭和の喫茶店文化の中で、作れば作るだけ売れたヒット商品

ジーエスフードが創業したのは今から60年前の1958年。GSブラックティーは、その翌年に開発された。

企画室チーフ大西美香さんによると、開発の経緯は資料として残っているものがなく、正確なことがわからないという。

「創業翌年の商品ですので、創業者の肝いりだったことは間違いありません。当時の喫茶店文化の中でのニーズを見出し、強い信念を持って開発されたと聞いています」

戦後の復興とともに喫茶店は、ただコーヒーや紅茶を飲むだけではない、社交場や文化発信の場として数を増やしていた。

当時の喫茶店の多くは個人経営で、店主が1人で切りもりしていたため、手間を省く簡便な商品にニーズがあったのだ。 

一般的にアイスティーは喫茶店でも定番の人気メニューだが、実は単に茶葉を煮出して作るだけでは、冷やす段階で濁りが生じやすく、透明度を保ったキレイな色を出すには手間がかかる。

だが、特殊製法で紅茶を濃縮したGSブラックティーは、希釈するだけで透明感のあるアイスティーが作れる。さらに炭酸水で割れば「ティーソーダ」、牛乳で割れば「ロイヤルミルクティー」とメニューの幅が広がる。しかも紅茶に糖分が加えられているので、ガムシロップも不要だ。

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