寿司を手軽に提供することで、海外への和食の普及にも貢献
-●冷凍寿司を販売されてから、反響はいかがでしたか?
当初はかなり反響がよかったですね。某航空会社様よりインドから日本へ戻る便のビジネスクラスやファーストクラスの機内食として、弊社の冷凍寿司の提供もされました。
とくにインドから日本へ戻ってくる便だったので、飛行機の中で機内食の調理を担当されるスタッフはすべて現地のインド人。当時のインドの識字率は非常に低かったので、調理マニュアルを作っても読めない人も多いと言われていました。いただいたご要望を受け、マニュアルを読まなくても、電子レンジに入れてボタンを押すだけですぐに提供できるような、非常にシンプルな商品を作りました。
現在では航空会社様の経営状況や、日本の寿司市場の価格競争の問題で、冷凍握り寿司の販売は終了しておりますが、冷凍しゃり玉の販売は継続しています。回転寿司や大手量販店、さらにはホテルの寿司バイキングの食材として、ご活用いただいています。
-●その他のおすすめ商品はございますか?
取扱い商品の中で現在売上数が高い商品は、冷凍いなりです。ジューシーで甘みの強いおあげが特徴で、地元静岡のゴルフ場や飲食店から引き合いが多いです。また、味付けやサイズ、冷凍・冷蔵などは、ご依頼いただければ臨機応変にOEMの対応もしています。
その他にも、居酒屋向けに自然解凍後にカットすれば、すぐに提供できる押し寿司商品(サーモン・穴子・焼きさばの全3種類)、カフェ向けに製造したライスバンズなども取り揃えています。
-●今後の展望はございますか?
今後もさらなる新商品の開発に力を入れていきたいですね。現在は、地元静岡の名産・稲取の金目鯛を使用した押し寿司商品を開発中です。地元の水産業者さんと一緒に商品作りに励んでいますが、地元をもっともっと活気づけていきたいですね。
また、和食が無形文化遺産にも登録されたこともありますし、今後は海外にも輸出できるレベルの冷凍寿司を開発したいと思っています。
炊飯加工商品を作るうえでは、自社だけでは実現できない部分もあるので、他の食品メーカーや業者さんとも協力しながら、日本の食品業界を盛り上げていきたいと考えています。
株式会社伊豆ライスセンター
お話:取締役社長 遠藤正亀様、製造説明:取締役営業部長 石井勇人様
〒411-0822 静岡県三島市松本128-1
TEL:0120-77-3065
事業内容:炊飯・冷凍食品・惣菜の製造業