【Q】飲食業をはじめられたきっかけはなんでしょうか
20歳の時、叔母が経営する旅館で働き始めました。ところがその5年後に父が病気になり、家へ戻って実家のマグロ・カジキの専門卸売業を継ぐことになったのです。急な話でしたが、もともと小さい頃から市場に出入りしていて、高校の頃にはマグロの解体ができるほどでしたので、親しんだ業界ではありました。
仕事も順調で27歳のときに会社を拡大し、鮮魚の総合卸として株式化しました。そして魚屋としての商売を拡大するために、自分でも飲食店を始めようと思い立ち、34歳のときに「なつかし処 昭和食堂」(以下、昭和食堂)を立ち上げたのです。
【Q】1店舗目から幹線道路沿い、いわゆるロードサイドに出店されていますね
それには2つ理由があります。ひとつは、はじめに見つけた物件が焼肉屋の居抜き店舗で、家賃が安かったことです。ただ家賃とは別に権利譲渡が数百万掛かってしまいました。
厨房設備もそのままだったので、そんなものかと契約したのですが、後から考えると設備も焼肉用だったため、ほとんど作り変えましたし、今なら絶対に契約しないと思います。これは単に、私に飲食経験がなかったことが原因で、本当に勉強不足でしたね。