「私たちがこだわりたかったのは、お客さまが手に触れて感じる部分です。人工物と天然素材。見た目は近いですが、触れた時の手触りや使い心地が全く違います。プレミアム感というのは、そういった細部から醸し出されるものと考えます」
さらに、800°ディグリーズではショップカードやチラシといった一般的な飲食店で使われる、他の紙の販促物を一切なくし、メニューブックに統合している。写真、デザインのクオリティから、紙の厚さ、手触りや質感に至るまで、800°ディグリーズの描くプレミアム感を全てここに集約させた。
また、店外にもメニューを設置し、持ち帰り可能としているため、来店の記念にメニューを持ち帰られるお客も多いという。きちんと作り込まれたメニューが、ショップカードやチラシ以上に、次回来店のきっかけにつながりそうだ。
オープンから1年、初の飲食店経営で見えたもの
新宿駅直結の新商業ビルという話題性の高さから、オープン前から注目度は高かったという800°ディグリーズ、ニュウマン自体に来店されるお客がある程度セグメントされているだけに、現在は30代女性からの支持が圧倒的に高い。
「ほぼブランド立ち上げ当初に、想定したお客さまにご来店いただけていると考えます。また売り上げについても、当社の目標値の130%から140%ほどで安定して推移しています。駅前で通行人数も多く、1日の内で約10回転ほどしています。現状新規のお客さまが多いので、今後はリピートしていただけるファン層を増やしていく事が課題です」
最後に、今後の店舗展開と計画について伺った。
「店舗展開としては数よりも、プレミアム感のあるブランドイメージを優先するため、丁寧な展開を考えています。今のところ2号店は路面店での出店を計画しています。今の店舗は、立地を考えると成功して当たり前とも言われていますので、2号店を成功させるためには、さらに付加価値を高めた店作りを行わなければいけないと思っています」
異業種からの飲食業界進出だからこそのこだわりが、随所に現れている800°ディグリーズ。今後の動向からも目が離せない。
800°ディグリーズ ナポリタン ピッツェリア(株式会社ルミネ)
住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷5-24-55 NEWoMan SHINJUKU エキソト2F
電話:03-3353-1800
お話:株式会社ルミネ 業態マネジメント部長
800°DEGREESプロジェクト 担当部長兼務 鈴木和馬様
公式HP:http://www.800degreespizza.jp/