「様々な会社と商品開発の話が挙がっていましたが、最終的に、地元名古屋の食品メーカーとして歴史のある『イチビキ』さんと共同開発することになりました」
大きく『赤から』と書かれた派手な赤いパッケージ。小売用の鍋の素をきっかけに、出店していないエリアにも『赤から』の名は広がっていった。
FC出店を考えるオーナーたちからも受け入れられやすくなり、新しい店舗ができた時も「あの赤から鍋の店」と来店のきっかけにもなっている。鍋の素の商品は店舗展開と知名度アップの両方に貢献している。
同時に、店舗側でも企画メニューの提供やイベント開催も積極的に行い、集客アップを図っている。
「2012年に一部店舗で夏期限定メニューとして登場した『氷鍋』が代表的な例です。夏野菜などの季節感あふれる具材と、クラッシュアイスがたっぷり入った土鍋に自慢の赤からスープを注ぎ、冷たくて辛い夏の名物となりました。」
『氷鍋』は毎年、2000食を完売する人気ぶりだという。他にも、メイドカフェやアイドルグループ、森永製菓とのコラボレーションなど、定期的にイベントを展開し『赤から』の名を、広く発信している。
名物鍋の低単価をカバーする、メニュー構成と接客
『赤から』の名物「赤から鍋」は、来店されるお客様が注文しやすいよう価格を一人前990円(※)まで抑えている。
単価の低い鍋の注文率を上げる一方、鶏のせせりなどの焼き物や、サイドメニューを充実させ、客単価アップも図っている。さらに、サイドメニューの注文アップのために、お客様が着席する際にちょっとした工夫があるという。(※価格は2016年12月末現在)