「周囲はビジネス街でランチは価格が重視され、1,000円以下でないと競争できません。この価格帯でやっていくには3回転させないといけない。さらに土日は、住宅街と違って閑散として、売上は見込めないでしょう。そうした意味で、新しい挑戦になります」
東京ガーデンテラス紀尾井町の他にも、積極的に都心へ出店したいと望月氏は考える。あえて競争の激しい都心に進出する裏には、何があるのだろう。
「都心進出の次のステップで、全国展開を考えています。札幌、仙台、名古屋などの中核都市ですね。しかし地方は和食業態が強く、地元志向もあります。その中へ進出するには、東京で流行っているお店という足がかりを作っておかなければなりません。来年には、東京の商業施設2件への出店が決まっているのですが、2件とも和食でもイタリアンでもなく、アジアンビストロがいいといってくださっています。アジアン業態の需要は確かにあるのです。地方は競合となるアジアン業態のお店は少ないでしょう。成功する可能性は高いとみています」
グローバルダイニングの売上を越えることが恩返し
都心出店を足がかりにした全国展開。望月氏の視点は、売上目標のさらに先に向けられているようだ。
「現段階では100億円の規模を計画していますが、なんとか175億円を突破し、グローバルダイニングを抜きたいと考えています。それが私を育ててくれた会社に対する一番の恩返しだと思うからです。しかし、ただ売上を追っているわけではありません。私達のやることを通じて世の中の人々に喜びを提供したいというのが、起業の時から変わらない想いです。プレジャーカンパニーという社名には、『喜びや楽しみを持てる会社』という想いを込めていますから」
株式会社プレジャーカンパニー
住所:神奈川県横浜市青葉区美しが丘2-21-10 4F
事業内容:飲食店の経営、運営委託、コンサルティング
公式HP:http://www.pleasure-company.com