ローカルブランディングを実現する、キープ・ウィルダイニングの現場サポート術

飲食・宿泊2016.06.07

ローカルブランディングを実現する、キープ・ウィルダイニングの現場サポート術

2016.06.07
三浦漁港の旬で新鮮な魚介類

そこで重要なのが、取引先への丁寧な説明と、双方にとって使いやすくアレンジすることだったという。

「できるだけ地元で手に入る食材やお酒などを使うこともそうですが、我々は旬のものをいただくことも『イートローカル』だと思っています。例えば、三浦漁港の漁師さんから直接魚を仕入れているのですが、魚種はその日獲れた旬な魚の中から、お任せにしているんです。何が来るかは、開けてみるまでのお楽しみです」(長谷部専務)

システムを使用すると、あらかじめ指定した品目以外の注文が難しいと思いがちだが、同社では「白身何㎏」や「赤身何kg」といった商品カタログを作ることで、そうした取り組みを継続できるようにしてきた。

「弊社では、発注以外でも売上げ管理やセキュリティなど様々なシステムを活用しています。しかし、それをただ言われた通りに使うのではなく、“今の状況をいかによくしていくのか”という視点で、管理部門も現場も取引先も使いやすいベストなカタチにアレンジするというのが、重要だと思っています」(長谷部専務)

ビジネスとして成功させ、『マチサガ』を世界へ

街に必要とされる店づくりから始まり、カルチャーの支援、従業員の教育・インフラ整備、地元の業者との関係強化など、それらのすべての取り組みは、『マチサガ』を魅力あるエリアにするためだ。しかも、保志社長が目指すのは、そのマチサガの魅力を国内だけでなく、世界へ発信することである。

「エコな街として知られるアメリカのポートランドや、昔ながらの文化が残っているオーストラリアのメルボルンなど、最近は国単位ではなく、もっと小さな町単位で注目されることが増えました。ネット社会の影響もあって、『考え方がいいよね』っていうのが、世界に通用する時代なんです」(保志社長)

しかし、本気で街を変えるには、取り組みを継続することが重要だ。そして、「継続するためには、ちゃんとビジネスにすることだ」と、保志社長は言う。

「例えば、才能のあるアーティストがいても、生活苦でみんな活動をやめていっちゃうんです。僕はそういう人たちを“応援する”のではなく、自分で稼いで、活動を継続できる場を作ることが仕事。よく“地域活性化”とか聞きますけど、コンテンツの中身の話ばかりで、結局は何も変わらないってことが多いと思います。それは、リスクをテイクする人がいないからなんですね。僕は事業家として、リスクテイカーになって、街を変えたい、街を変えられる人を多く育てたい。そして、『MACHISAGA』という言葉を、海外の方にも言わせたいと思っています」(保志社長)


仕入金額が早期確定できる外食業界No.1の仕組み

株式会社キープ・ウィルダイニング

住所:東京都町田市森野1-36-11 WALD136 3階
電話:042-851-8460
事業内容:「CAFE KATSUO」「VIDE SERENA」などの飲食店経営や、コンサルティング・プロデュース
公式HP:http://www.keepwill.com/

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