政府はまん延防止等重点措置の期限について、2月13日と2月20日までとしていた31都道府県で3月6日まで延長すると発表した。
これまでと同様に飲食店への要請内容は認証の有無で異なる場合があり、注意が必要だ。今回発表された要請内容や延長期間についてまとめた。
1都12県と飲食店への要請内容・協力金
2月10日の発表でまん延防止等重点措置の期間が延長されるのは、以下の1都12県。飲食店への要請内容についてまとめた。協力金については詳細を後日発表する県もあるため、各ホームページで随時確認したい。
期間
2022年1月21日(金)~3月6日(日)まで
対象地域と飲食店への要請内容・協力金
地域 | 要請内容 | 協力金 |
---|---|---|
東京都 | 同一グループの同一テーブルへの案内を4人以内とすること ■認証店 営業時間:5~21時まで 酒類の提供・持込:11~20時まで ■非認証店 営業時間:5~20時まで 酒類の提供・持込:行わない ※認証店:「徹底点検 TOKYOサポート」プロジェクトにおける「感染防止徹底点検済証」の交付を受け、かつ、これを店頭に掲示している店舗 | 飲食店等に対する協力金 |
埼玉県 | ■認証店(ワクチン・検査パッケージ制度の適用を受けない場合) 営業時間:5~20時まで 酒類の提供:終日提供を自粛 人数上限:同一グループ、同一テーブルで4人以内 ■認証店(ワクチン・検査パッケージ制度の適用を受ける場合) ・同一グループの利用者全員のワクチン(2回以上)接種歴又は検査結果の陰性を確認した場合 営業時間:5~21時まで 酒類の提供:11~20時30分まで 人数上限:なし ・同一グループの利用者全員のワクチン(2回以上)接種歴又は検査結果の陰性を確認できない場合 営業時間:5~21時まで 酒類の提供:終日提供を自粛 人数上限:同一グループ、同一テーブルで4人以内 ■非認証店 営業時間:5~20時まで 酒類の提供:終日提供を自粛 人数上限:同一グループ、同一テーブルで4人以内 | 埼玉県感染防止対策協力金(第17期)について |
千葉県 | 同一グループ・同一テーブル4人以内 ■認証店 営業時間:21時~5時は営業しない ■認証店以外 営業時間:20時~5時は営業しない 酒類提供停止 ※認証店:「千葉県飲食店感染防止対策認証事業認証店」及び「千葉県飲食店感染防止基本対策確認店」 | 千葉県感染拡大防止対策協力金に関する情報 |
神奈川県 | ・1テーブル4人以内 ■マスク飲食実施店認証店 ①5時~21時までの時短要請・酒類提供可(11時~20時30分) ②5時~20時までの時短要請・酒類提供停止 ■非認証店 5時~20時までの時短要請・酒類提供停止 | 新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金(第17弾)について |
群馬県 | ■認証店 ①21時~5時までの営業自粛、酒類の提供は11時~20時まで、感染防止対策の実施、同一グループ・同一テーブル4人以内 ②20時から5時までの営業自粛、酒類提供の終日自粛、感染防止対策の実施、同一グループ・同一テーブル4人以内 ■非認証店 20時~5時までの営業自粛、酒類提供の終日自粛、感染防止対策の実施、同一グループ・同一テーブル4人以内 | 飲食店向け営業時間短縮要請協力金について(第6弾)(令和4年2月14日~3月6日) |
新潟県 | ■認証店 ①営業時間は5時~20時、酒類の提供を行わない(利用者の持込を含む) ②営業時間は5時~21時、酒類の提供は20時まで(利用者の持込を含む) 同一グループの同一テーブルでの会食は4人以内 ■非認証店 酒類提供終日禁止 同一グループの同一テーブルでの会食は4人以内 ※認証店:にいがた安心なお店応援プロジェクトの認証店 | 【まん延防止等重点措置】新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金(全市町村) |
岐阜県 | ■認証店、非認証店共通 ・5時~20時までの営業時間短縮 ・酒類提供終日禁止 ・同一グループの同一テーブルでの会食は4人以内 | 「岐阜県新型コロナウイルス感染症拡大防止協力金」について |
愛知県 | 同一グループの同一テーブルへの入店案内は4人まで ■認証店 ①時短要請:20時まで、酒類提供禁止 ②時短要請:21時まで、酒類提供は20時まで ■非認証店 時短要請:20時まで、酒類提供禁止 | 愛知県新型コロナウイルス感染症対策サイト 協力金 |
三重県 | ■認証店 下記のいずれかを選択 ・営業時間を21時まで(酒類提供可能) ・営業時間を20時まで(酒類提供を行わない) ■非認証店 ・営業時間を20時まで ・酒類提供を行わない ※認証店:「あんしん みえリア」認証店 | 三重県飲食店時短要請等協力金(第6期)について(案内) |
香川県 | ■認証店 下記のいずれかを継続して選択すること ・営業時間:5~21時まで、酒類提供:20時まで ・営業時間:5~20時まで、酒類提供:しない 同一グループ・同一テーブルは5人以上を避ける ■非認証店 営業時間:5~20時まで、酒類提供:しない 同一グループ・同一テーブルは5人以上を避ける ※認証店:「かがわ安心飲食店」認証店 | 営業時間短縮協力金(第10次)について |
長崎県 | 営業時間を20時まで短縮 終日、酒類の提供を行わない | (令和4年1月から3月)飲食店等に対する営業時間短縮要請に伴う協力金 |
熊本県 | ■認証店 いずれか選択 ・営業時間:21時まで、酒類提供:可 ・営業時間:20時まで、酒類提供:不可 ■非認証店 ・営業時間:20時まで、酒類提供:不可 | 【2/14~申請受付開始】第7回熊本県時短等要請協力金の申請受付を2月14日(月)より開始します |
宮崎県 | ■認証店・非認証店とも (1)営業時間:5~20時まで (2)酒類提供:終日行わないこと (3)その他の留意点 入場をする者の整理等 入場をする者に対するマスクの着用の周知 感染防止措置を実施しない者の入場の禁止 会話等の飛沫による感染の防止に効果のある措置 (飛沫を遮ることができる板等の設置又は利用者の適切な距離の確保等) ※認証店:ひなた飲食店認証店 | 【県下全域】まん延防止等重点措置適用に係る飲食店に対する要請について(1月21日~3月6日) |
2月10日発表の高知県
新たに高知県もまん延防止等重点措置が適用された。期間と要請内容は以下の通りだ。
期間
2022年2月12日(金)~3月6日(日)まで
高知県の飲食店への要請内容・協力金
地域 | 要請内容 | 協力金 |
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高知県 | ■認証店 いずれか選択 ・営業時間:21時まで、酒類提供:20時まで ・営業時間:20時まで、酒類提供:不可 ■非認証店 ・営業時間:20時まで、酒類提供:不可 | 高知県営業時間短縮要請協力金 |
2月17日に、北海道、京都、大阪、兵庫、福岡など17道府県も延長発表
2月17日、下記の17道府県では感染状況や病床使用率がいまだ明確な減少傾向にないということで、3月6日までの期間延長を決定した。
北海道、青森県、福島県、茨城県、栃木県、石川県、長野県、静岡県、和歌山県、京都府、大阪府、兵庫県、広島県、岡山県、福岡県、佐賀県、鹿児島県
その他の地域は2月20日まで
山形県、島根県、山口県、大分県、沖縄県は、病床使用率などを総合的に勘案し感染状況が落ち着いてきたとして、2022年2月20日で解除された。
引き続き感染状態や医療体制の逼迫に注意
今回の発令を受けて、2月10日に開催された第87回新型コロナウイルス感染症対策本部において、岸田総理からはメリハリのきいた対策のさらなる強化やワクチンの3回目接種の加速を目指すと発言があった。現在、まん延防止等重点措置の適用エリアは36都道府県となっている。場合によっては延長や適用エリアの拡大などが起こり得る。飲食店事業者は引き続き情勢を注視する必要がある。