「なぜなら、味の違いを比較できないからです。私がよく提案するのは、おそらく誰もが作って食べたことのあるハンバーグ。生地に混ぜたり焼き油の代わりに使ったりしながら、ビフォー&アフターを比べてみてください」
いきなり料理でなくてもいい。砂糖やバター代わりの簡単導入法
そうは言っても、初めてココナッツオイルを手にした人にとって、いきなり料理に取り入れるのは少しハードルが高いかもしれない。
「レシピ本の読者の方は一般ユーザーからシェフや料理人まで様々で、多くの感想をお寄せいただいています。皆さん一様に『和食に合うとは驚いた』と仰るのですが、『毎朝のコーヒーで砂糖代わりに使っている』『お菓子作りで砂糖を使う量が減った』『トーストのバター代わりに最適』という声も多いです。これらをヒントに、いきなり料理に取り入れるのではなく、砂糖やバターの代わりとして使うとか、スイーツのソースに加えるとか、フルーツに少し垂らしてみるとか、簡単な使い方から始めてみるのもアリでしょう」
さらに、ハードな生活を送っている人が多い飲食業界の人に、高橋さんから1つ提案が。
「まずはぜひご自身の生活にも取り入れながら、健康効果を実感していただきたいと思っています。飲食のプロが自分の好きじゃないものをお客さんに出すわけにはいかないと思いますので、まずはご自身が好きになってもらえれば、使い方の幅もグンと広がるはずです」
ミラクルフードとして様々なメディアがこぞって取り上げる中、著書『魔法のココナッツオイルレシピ』も発売から半年で4度目の増刷に入るなど世間のココナッツオイル熱はまだまだ冷める気配がない。そんな状況を、高橋さんは「今後も一過性のブームで終わることなく、いずれはオリーブオイルのように身近な存在になっていくと思います」と分析している。
身近な方法から取り入れながら長い目で見て付き合っていけそうなココナッツオイル。わざわざ新メニューを考えなくとも、既存のメニューに上手く取り入れることで、健康効果を打ち出しながらひと味違った一品を加えられそうだ。
<関連書籍>
「魔法のココナッツオイルレシピ」(著:高橋善郎)
価格:950円(税込み)
発行:2014年08月7日
出版社:宝島社
ISBN :978-4800229014