築地・豊洲の新旧市場変更点一覧
ここで2015年9月時点の東京都が公表している豊洲市場の内容に基づいて、築地市場とどう変わるのかをまとめてみた。
項目 | 築地市場(旧) | 豊洲市場(新) |
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正式名称 | 東京都中央卸売市場築地市場 (ツキジシジョウ) | 東京都中央卸売市場豊洲市場 (トヨスシジョウ) |
開場日 | 1935(昭和10)年2月11日(月) | 2016(平成28)年11月7日(月)予定 |
所在地 | 東京都中央区築地5丁目2-1 | 東京都江東区豊洲6丁目5・7街区及び6街区の一部 |
敷地面積 | 約23.1ha | 約40.7ha |
建設費 | 1,500万円 (編集部注:現代の価格で約116億円) | 2,752億円 (総事業費5,884億円) |
取扱数量及び 取扱金額 | 水産物 1,779トン/日、15億5千万円/日 青果物 1,142トン/日、3億1千9百万円/日 ※2013(平成25)年実績 | 水産物 2,900トン/日(想定) 青果物 1,300トン/日(想定) |
輸送手段 | 鉄道、水運輸送を前提 | 陸運輸送 |
最寄駅 | 東京メトロ日比谷線 築地駅 都営地下鉄大江戸線 築地市場駅 | 東京臨海新交通臨海線(ゆりかもめ)市場前駅 |
施設面積 | 水産卸売 23,920m2 青果卸売 13,200m2 水産仲卸 11,867m2 青果仲卸 3,312m2 冷蔵庫 12,481m2 | 水産卸売場(7街区) 63,100m2 青果部卸売場(5街区) 18,400m2 水産仲卸売場(6街区) 48,100m2 青果部仲卸売場(5街区) 12,200m2 水産卸冷蔵庫棟(7街区) 15,000m2 水産仲卸冷蔵庫棟(6街区) 20,000m2 青果棟立体定温倉庫(5街区) 4,700m2 |
施設構造 | 開放型施設 | HACCP的視点に立った品質管理のできる閉鎖型・高床式施設 |
駐車場 | 4,710台 | 5,883台 |
場内運搬車両 | ガソリン車、LPG車、電動車、ディーゼル車 (電動化率 56%) | 全車両を室内専用電動車として、建物外走行禁止 |
入場車両 | ディーゼル車、ガソリン車 | 排気ガス規制不適合車両の入場禁止 建物内への入場禁止 |
最大需要電力 | 13,000kW | 17,000kW |
搬入時間 | 駐車場不足での渋滞、入場待ち、交通導線の錯綜により、市場到着から積み降ろしまで4~5時間かかることもある。 | 車両誘導、管理システムを構築し、車両待ち時間は0分、搬出入は30~40分となる物流モデルを想定する。 |
搬入場所 | 積み荷は売り場から離れた場所 | 建物に接した着車スペース(バース)や専用の搬出入口(ドックシェルター)を介した搬出入 |
資源リサイクル率 | 40% | 67% |
出展:東京都中央卸売市場
移転によって誕生する、時代のニーズに応じた卸売市場
紆余曲折を経て決定した築地市場の移転再整備。その受け皿となる場所は、現在地から南へ2.3kmの江東区豊洲だ。市場開設者の東京都は、50年先まで見据えた首都圏の基幹市場として生まれ変わらせるという。豊洲の地に新しく誕生する市場は、築地と比べ何がどう変わるのか。様々な観点で比較した一覧表の中から、一部を抜粋してみよう。