業界ニュース2014.05.22

高校生との商品共同開発、そのメリットは!?佃煮メーカーのジュレ佃煮誕生秘話

2014.05.22
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目次

各地で高評価、売上げも好調

ジュレ状の佃煮「愛知丸が釣った
かつおとしょうがのごはんじゅれ」

4種類ある「愛知丸ごはん」シリーズの中でも、一番人気は「愛知丸が釣ったかつおとしょうがのごはんじゅれ」。2014年度モンドセレクション金賞、ふるさと食品中央コンクール農林水産省食料産業局長賞、観光庁主催世界に通用する究極のお土産ノミネートなど、高い評価を受けている。

地元のスーパーや名古屋市内の県アンテナショップなど小売店での売れ行きが好調なばかりでなく、業務用流通業者からの受注も多い。海外市場での取り扱いもスタートしたという。年間売り上げは、シリーズ計4万本で約1,000万円に達している。

メディア露出、新規市場の開拓等、産学共同での商品開発によるメリットは大きい。「高校生と共同での商品開発を通じて、柔軟な発想や貴重な意見、ヒントをもらいました。我々も新しい世代へ情報発信ができ、地元の水産資源を活用した地域貢献につなげられています。県知事や市長をはじめ、地元の方々の応援も心強い限りです」という平松社長の言葉通り、企業と地域とのつながりを再認識するという点においても、大きな意義があることだといえよう。

本例は、地域の声に企業が応え、相互理解を深めながら明確で具体的な目的に向かってともに歩んだプロジェクトだ。話題性が先行したキャンペーン的な共同開発戦略ではない。企業は伝統のモノづくりを若い世代に伝え、高校生は自らの手で地元の産業を切り開いてゆく。地域の特性にマッチした、共同開発の好例だといえるだろう。

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