2024年下半期の業務用食品値上げ一覧
企業 | 対象食品と値上げ幅 | 値上げ時期 |
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味の素 |
約5~16%値上げ | 8月1日より |
キーコーヒー |
小売店の実質店頭価格は 20~30%程度値上げ | 8月1日より |
理研ビタミン |
約11~18%値上げ | 8月1日より |
キリンビール |
オープン価格 | 9月1日より |
プリマハム |
3%~28%値上げ | 9月1日より |
味の素冷凍食品 |
価格改定率 2~17% | 9月1日より |
ロッテ |
当社出荷価格に対し3.5%~10.5% 値上げ | 10月1日より |
ニッスイ |
約2~17%値上げ | 10月1日より |
日清オイリオ |
約7% ~10%値上げ | 10月1日より |
ニチレイフーズ |
約5%~約7%値上げ | 10月1日より |
丸大食品 |
商品規格変更もしくは納品価格を10~25%値上げ | 10月1日より |
サントリー |
メーカー希望小売価格を6~32%値上げ | 10月1日より |
コカ・コーラ |
メーカー希望小売価格を5.0%~18.9%値上げ | 10月1日より |
キリンビバレッジ |
メーカー希望小売価格を6%~25%値上げ | 10月1日より |
エスビー食品 |
約14.7~約20.0%値上げ | 10月1日より |
伊藤ハム |
商品規格変更および納品価格改定約3%~20%値上げ | 10月1日より |
ブルドックソース グループ |
10~15%値上げ | 11月1日より |
値上げの要因と今後の見通し
近年のエネルギー価格上昇が食品の輸送費や製造費に影響し、結果として価格に反映される状況だ。また、日本が輸入に依存するカカオ豆やコーヒー豆、オリーブオイルなどの原材料が不作や円高などの影響で高騰している。これらは多くの加工食品に使用されるため、多くの食品でコストプッシュ型の値上げにつながる見通しとなった。
一方、内容量を減らして価格を据え置く「実質値上げ」も見られる。コストの上昇分を価格転嫁できない場合、実質値上げは増えるとみられる。
2024年下半期は業務用食品の値上げが避けられない状況のため、飲食店や食品卸、メーカーなどの事業者は取引先の多様化や価格交渉力の強化一層求められる。一方で、取引以外にも従業員の労働時間あたりの業務コスト、離職などによる採用費の増加を抑えた取り組みも進める必要があるだろう。