データが導く健康経営と生ごみ3割削減
株式会社EVERYFOOD
2025年9月に日本ゼネラルフードから社名を変更した株式会社EVERYFOODは、売上高580億円を超える規模を背景に、おいしさを起点とした健康経営とフードロス削減を推進している。同社は20代男性の食育への関心の低さや30代女性の意識の高さといった農林水産省の調査データを分析した。その結果に基づき、利用者が自然に健康的な選択をできる食環境づくりを重視している。
具体的な支援策として、毎週水曜日を健康テーマに沿ったメニューの日と設定し、隔週で揚げ物を提供しない日を設けるなど、健康を前面に出しすぎない配慮を行っている。また、有名店とのコラボレーションやメガ盛りイベント、ヴィーガン対応メニューなど、利用者が飽きない企画を展開している。アンケートを通じて喫食者とクライアント双方のニーズをすり合わせ、柔軟にメニューを見直す体制も整えている。
フードロス削減においても、独自の販売管理システムを活用した食数予測を実施している。あるヘルスケア機器メーカーの事例では、定食方式やおまかせメニューの導入により、月間の生ごみ廃棄量を約3割削減することに成功した。売れ残った食事を子ども食堂やフードバンクへ寄付する社会貢献活動とも連携しており、食堂を単なる食事提供の場から、地域環境と人々の健康を支える拠点へと進化させている。
酵素技術が叶える介護食の外観革命
名阪食品株式会社
1971年に創業した名阪食品株式会社は、自社グループで介護施設を運営する経験から得た知見を活かし、介護食の進化を実現させた。従来のきざみ食は見た目の美しさが損なわれやすく、口の中でバラバラになりやすいため誤嚥のリスクがあるという課題があった。これに対し同社は、酵素を用いて食材の形を保ったまま繊維を分解して軟化させる技術を開発した。
この技術を体系化したブランドが「そふまる」である。常食と変わらない外観を持ちながら、歯ぐきや舌で簡単につぶせる柔らかさを実現した。アンケートでは、そふまるの利用によりムセがなかったとの回答が95%に達し、飲み込みが良好であるとの評価も94%を超えた。見た目の美しさが利用者の食欲を刺激し、発語や笑顔の増加、自発的な摂取量の増加といった影響が確認されている。
さらに同社は、特許取得済みのソフトもちを開発し、お餅を食べる喜びを安全に提供することで介護施設における行事の充実に寄与している。現在は、そふまるの技術を活かしたクックフリーズ食品と、調理師が現地で腕を振るうクックサーブを融合させたハイブリッド型のサービスを全国に展開している。食べる喜びを諦めないという信念のもと、持続可能な給食サービスのあり方を追求している。










