お客様との会話から、ニーズを汲み取る
【Q】昭和12年(1937年)の創業と、地元の中でも歴史がありますね。
先代社長が昭和12年に「酒類業」として創業して以来、中野エリアを中心に業務を拡大してきました。昭和26年(1951年)の法人設立を機に販売拠点をさらに拡大し、現在は中野や杉並など9つの区と武蔵野市、埼玉、千葉、神奈川の一部エリアの飲食店に、お酒やワイン、焼酎などをお届けしています。
当社が最も大切にしているのは、お客様本意の営業姿勢です。常にお客様目線で考え、役に立ち、喜んでいただけるサービスを心がけること。そのためにも、日々の細かなコミュニケーションを心がけています。
大手さんだと、営業と配送の担当を別々に分けているところが多いと思いますが、当社は営業担当が配送も行うセールスドライバー形式です。毎日の配送で顔を合わせるお客様との何気ない会話を通して、ご要望や困っていることを汲み取ります。それをピックアップして迅速に対応することが、企業としての信頼につながると考えているからです。
社員の大多数が利酒師や日本酒ナビゲーター、ワインアドバイザーなどの資格をもち、専門知識によるご提案をさせていただくこともしばしばです。(専務取締役 川村太郎氏 以下、川村専務)
迅速な対応を心がける卸売業ならではの悩み
【Q】受注業務には、何名で対応されていますか?
業務担当と私、あとは持ち回りでもう1名の社員が担当しています。営業時間は9時から17時ですが、早いときには朝5時半から出社します。飲食店様からの注文は時間に関係なく入ってくるので、朝9時からの配送業務の前に、溜まった留守電を確認して伝票に起こさなくてはならないのです。
ここ1~2年は、営業担当のスマホ宛にLINEで発注するお客様も少しずつ増えてきました。LINEの文面に商品名と数字を入力していただくのですが、結局は営業がその内容を会社のメールアドレスに転送し、それをまた伝票に打たなくてはなりません。
注文内容は絶対に忘れてはいけませんから、休日でもLINEを受けたらメールで転送、共有しておく必要があるのですね。「また月曜日でいいか」で、週明けに忘れてしまっては大変です。
こうした作業はちょっとしたことですが、やはり二度手間ですし、営業時間外になれば社員の負担も増えます。休日はなるべくゆっくり休んでもらいたいので、受注業務をシステム化したいと考えていました。
誰でも簡単に使えて、営業ツールにもなる『TANOMU』
【Q】受注システム『TANOMU』の導入では、どのような点を検討されましたか。
コロナ禍の前から、システムの導入はいろいろ検討していました。『TANOMU』ならお客様の窓口をLINEに集約できますし、若い人でも使いやすそうだと感じました。
おすすめ商品を写真つきでご案内できるオンラインカタログ機能があるので、営業ツールとしても使えそうです。これは特に、当社のような酒類の業務用卸を手がける企業にとっては活用しがいのある機能だと思います。