卸・メーカー2013.09.03

本場イタリア職人顔負け!モチモチ生パスタ~本格生パスタ(プリマ・パスタ)

2013.09.03

-●冷蔵だけなく冷凍の商品も取り扱われているのですか。
昔は個店様との取引が中心で、一週間単位で使いきる数量をご注文いただくことも多いため、冷蔵パスタの販売がほとんどでした。しかし、大手チェーンのレストランとの取引を始めると、センターを持たれている企業様であれば、取扱いに便利な冷凍商品の提供は必須です。現在では、個店もチェーン店もどちらのご要望もお応えできるよう、冷蔵・冷凍の両方の商品を販売しています。

-●パスタの種類ごとに相性の良いソースがあるのですか?
もちろんです。パスタのおいしさの決め手はソースとの相性ですべて決まると言っても過言ではありません。一般的に細いパスタにはあっさりとしたソース、太いパスタには濃厚なソースをあわせると良いと言われています。パスタとソースが同時に口の中からなくなることが大切なのです。

例えば、フレッシュトマトとバジルを使用したあっさりとした味付けのパスタに太い麺をあわせたとしても、ソースの味が先になくなり、いつまでもパスタだけが口の中に残ってしまいます。

それとは逆にじっくり煮込んだ濃厚なミートソースに細いパスタをあわせてしまうと、パスタが先になくなり、ソースが口の中にしつこく残ってしまう。このどちらもトマトソースではありますが、パスタとのあわせ方が間違っているのです。

弊社では、各パスタに良く合うおすすめのソースやレシピもご紹介し、最もおいしい食べ方をご提案させていただいています。

-●設立のきっかけをお聞かせください。
私が20代の頃、以前勤務していた会社で一ヶ月の休暇をとり、何度かヨーロッパ各地を鉄道で旅行したことがきっかけです。元々、美術館巡りが大好きで、本物の絵画を見てみたいと思っていたのです。実際に歴史ある芸術作品に触れたのは感動的でしたが、それ以上に私を感動させたものこそ、イタリアのおいしい生パスタでした。

20代を終え、今後30代の人生をどうやって生きていこうか模索していた時期に、イタリアでの感動が忘れられず、あの出会いこそ仕事に活かせる大きなチャンスだと感じました。このおいしさは日本でも必ず受け入れられるはずだと確信し、2003年に「プリマ・パスタ」を設立しました。

-●イタリアで修行されたりもしたのですか?
いえ。イタリアに滞在している間は、様々なレストランには行きましたが、修行というのは特にしていません。食べ歩いた時に覚えた味を手がかりに、独学で勉強しました。また、素晴らしい才能を持つシェフたちと仕事をし、一緒に作り上げる中で得た知識がほとんどです。厳しい指摘をいただきながら、試作を繰り返し、私の中のパスタの知識として吸収しました。

 ただ唯一、本場の職人に教わったパスタがあります。それは、イタリア北西部に位置するトリノ県ピエモンテ州のアルバという町の伝統パスタ「タヤリン」です。タヤリンの作り方を教わるきっかけは、東京都内の百貨店が催した「イタリア展」でした。

実はイタリア展で販売するタヤリンを百貨店が輸入しようとした際に、ある事情により輸入できなくなってしまったのです。そこで、当時の百貨店担当者は前もってイタリアから職人を呼んで日本の企業にタヤリンの作り方を覚えさせ、日本で製造しようとしたのです。その時に弊社に白羽の矢が立ち、本場の味を日本で製麺するという貴重なチャンスをいただきました。その後、その職人の製麺所を訪ね、さらにパスタの製麺技術に磨きがかかりました。

-●御社のパスタはメディアでも話題の有名店でも使用されていますが、どのように販路を広げていかれたのですか?
不思議なもので、サンプル提供は頻繁に行っていましたが、これといって大きな営業活動はしていません。完全にシェフたちの口コミで広がっていきました。恐らく、生パスタ専門の製麺会社が、珍しかったからでしょう。

また、シェフの求めるパスタを作ることにとにかく必死で、妥協しなかったことも大きいかもしれません。それは、私がイタリア旅行をしたきっかけと同じで、「本物」にこだわる気持ちは昔も今も変わっていません。もちろんシェフたちもイタリアで修行した時にたたきこまれた本場の味を提供したいという思いがあります。その気持ちにただ単純に応えたいのです。

-●今後の展望についてお聞かせください。
日本人はパスタと聞くと、ロングパスタを連想される方が圧倒的に多いかと思います。しかし、本場イタリアでは詰め物といって「ラビオリ」のように中に具材を入れたものや、「マカロニ」や「コンキリエ」などのショートパスタがよく食べられています。

特にショートパスタは貝や葉っぱなどをモチーフにしたものも多く、見た目が可愛らしいこともあり、食に敏感な女性客からも人気が出ると予想しています。現在、ショートパスタの試作も作っており、今後さらに力を入れていきたい商品です。

そしていつか、自分で飲食店も経営してみたいです。私がおすすめするパスタとソースの組み合わせがお客様に喜ばれる姿を想像するだけで楽しくなります。今後もさまざまな形で生パスタの美味しさと可能性を発信し続けていきたいですね。

株式会社プリマ・パスタ

お話:代表取締役社長 工藤保夫様
〒299-0111  千葉県市原市姉崎1808-9
0436-60-9600
事業内容:生パスタ製造販売業

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