肉業態「格之進」の生産者と消費者をつなぐ事業モデルで、向かうところ敵なし~門崎・千葉祐士社長

飲食・宿泊2019.07.16

肉業態「格之進」の生産者と消費者をつなぐ事業モデルで、向かうところ敵なし~門崎・千葉祐士社長

2019.07.16

我々が証券を購入することで、生産者は生活が安定し、次の世代を育ててもっと美味しい肉を提供できる。これがリターンです。ということは、お客様は食べることを通じて、間接的に岩手の生産者へ投資していることになるんです。

そして、格之進のビジネスモデルの根底はその証券の売買を通じて「生産者の一関市と東京をつなぐ」ということにあるのです。

他の肉業態と比べられない方法を実践する

【Q】格之進ならではのブランド戦略をもっとお伺いしたいです

店頭での熟成肉の陳列販売と「学び」を融合

格之進は決して、安売りをしないんです。生産者が生産維持可能な金額で買い支えることを通じて、皆と一緒に投資のプラットフォームになっていこうと思っているからです。

隣のお店でカルビが1000円だったから、うちは900円で売ろう、隣が800円にしてきたから700円だという価格競争には、未来がみえません。そうならないためにどうするか。他の焼肉屋さんと、比べられない方法を実践することが重要になります。

【Q】同じ土俵に乗らないんですね

そうです。だから弊社の焼き肉は20年前から、わさび醤油で食べることを始めたし、肉をタレで揉まないようするとか、あるいはお肉の一頭買いを始め、82部位を提供したのもそういう理由からです。そうやってずっと、お肉の素晴らしさを追求し他の肉業態と差別化してきたのです。

飲食業界の課題「労働集約型」から抜け出すには

【Q】飲食業界全体の課題はありますか?

1つはオーバーストアです。店舗が多すぎるので、これからは必然的に最適化されて減っていくでしょう。その他にも「働き方改革」の問題があります。

飲食業界は農業などの一次産業と並んで、比較的拘束時間が長い業界です。いわゆる「労働集約型」なんですね。だから今後は、労働集約型ではないビジネスモデルを作っていかないといけない。

そのために、弊社は「OtoOマーケティング(※)」のビジネス戦略を組んでいます。つまり店舗でブランディングし、オンラインで売る。そのためにハンバーグの工場を造って、食品工場としても展開できるようにしています。いわば食品メーカーなんですよ。

(※)OtoOマーケティング手法:Web(オンライン)上での活動を実店舗(オフライン)の集客・購買につなげる、またはその逆を行うマーケティング手法


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