人口減少と消費者の成熟化で、商売のやり方が変わる
【Q】今後の飲食業界で懸念していることを教えてください。
最大の問題は、人口減少ですね。2040年には日本の人口は1億700万人となり、2,000万人がいなくなります。消費者と生産者の両方がガクンといなくなると、商売のやり方も変えないといけません。
一方で、今のお客様は生まれた頃からコンビニやインターネットで何でも手に入る環境にあるので、モノに成熟しています。昔のように人口が増えていたときは、質と量のどちらを追求しても成功しました。でも、人口減少のこれからは、質の時代になります。
【Q】質の時代を生き抜くには、どうすればいいのですか?
会社の質、サービスの質、それらを高めるためには、経営理念の徹底が必須です。もし、従業員が理念を理解してないと、どんなに良いスキルを積み上げても、ちょっとしたことで一気に崩れてしまう。経営理念をどれだけ具現化していくかが、会社の強さを計るものさしになるんです。
【Q】経営理念をどのように従業員に教えているでしょうか?
最近は、どの会社でも経営理念を持っていて、朝礼で唱和するところも増えてきました。でも、読み上げているだけでは意味がありません。上司が部下に「勉強して自己成長しろ!」と命令してもダメ。分からない人に、「なぜ分からないの」と問い詰めてもダメ。命令では人は成長できません。
日々の仕事の中に経営理念を具現化する仕組みを作ることが必要なんです。ねぎしの運営の最大の強みは、その仕組みをたくさん持っていることです。