また火を使わないということが、テナントを借りる際に有利に働くこともあるという。さらに調理設備が少ないということは設備投資も少なくてすむ。食材数を抑えるメニュー構成のため、在庫管理もしやすく、結果として出店も比較的容易になっている。このメリットを活かして純米酒専門店八咫ではフランチャイズ制度も採用し、拡大を狙っているところだ。
直営店・フランチャイズを問わず、店舗で扱うお酒は、株式会社マグネティックフィールドから仕入れる。日本酒を飲む人が増えることで流通が生まれ、酒屋や蔵元も潤う。マーケットの入り口を広げる八咫の取り組みにより、業界全体が活性化していくことを狙っている。
若者の飲み方の変化にも対応
立ち飲みという気軽な雰囲気ながら大騒ぎをせずに綺麗に飲めるため、女性や若者の利用が多いという。
「若者の酒離れが叫ばれていますが、実は味わって飲む人は前よりも増えていると思います。生産者のクオリティが上がり、消費者の若者も自分達の口に合うお酒を求めています。あとは、それを繋ぐ仲介人が育てばいいだけです。そういう意味で、酒類業界には未来があると思います」
最後に今後の展望について西明氏にうかがった。
「すべては縁なので、何年までに何店舗という目標はありません。ただ、海外には目を向けています。先日も海外に下見に行きましたが、そこでは保存管理が行き届いておらず、劣化した日本酒が普通に提供されていました。日本のみならず、海外の方にも、日本酒本来の味を正しく伝えていきたいですね」
生産者と消費者を引き合わせる力、それを磁場(マグネティック・フィールド)と表現するなら、八咫には日本酒好きを引き寄せる、強力な磁場が備わっている。
日本酒BAR「純米酒専門 八咫」(株式会社マグネティックフィールド)
住所:愛知県名古屋市中区錦2丁目7番29号2F
電話:052-201-3534
お話:取締役 西明邦彦様
公式HP:https://junmaishu.net/