「やはり地元で愛されているお店じゃないと。北海道でまったく知られてないのに、例えば東京で“北海道の店”を謳うっていうのは、少し違う気がします。
それでも地元で“道産の食材”は、当たり前すぎて付加価値が付かないんですよね。ただそこでギリギリまで原価を下げる工夫ができている分、北海道より利益のでる金額で提供しても“すごく安い”という評価をいただけるのだと思います」
関東圏の店舗においては、利用客以外にも“北海道直送”の価値を見出してもらえる部分があるという。それが食材の仕入れルートの確保だ。FC店舗に食材が卸されるのは分かるが、炭リッチではオーナーが他に飲食店を経営していれば、その店でも北海道産直食材を仕入れることが可能になる。仕入れルートを求めて、FCに加盟しているオーナーもいるほどだ。
「仕入れに関しては、これまで知り合った生産者の人たちの販路拡大という意味でも、非常にありがたいです。また北海道以外で飲食店を経営されているオーナーさんの方が、我々が見落としがちな北海道産の価値に気づいていただけるようです」
ランチの人気メニュー、北海道産の生乳を使った「ソフトクリーム」はその典型だ。関東圏のあるFCオーナーから「食後のデザートとして、絶対に売れるのにもったいない」という声が上がり、すぐにメニュー化。またたく間にアタリメニューとなった。
北海道の厳しい飲食業界の環境で鍛えられた炭リッチ。新鮮な産地の食材を武器に、地元北海道のみならず関東圏でもファンを惹きつけている。今後も快進撃は続きそうだ。
炭焼きイタリアン酒場 炭リッチ(株式会社 K.A.M rich foods)
住所:〒063-0811 北海道札幌市西区琴似一条7-1-35 bldg.2F
電話:011-215-8663
お話:代表取締役社長 平野健太様