飲食業の難しい部分は、スタッフに意欲があろうと、一旦仕事に慣れてしまうと、単純作業の繰り返しに感じてしまうことにあります。しかしそれでは、いずれ人としての成長が止まってしまいます。

弊社では、スタッフの意欲向上や、個性を伸ばす取り組みのひとつとして「夏びらきMUSIC FESTIVAL」に代表される音楽フェスなどのイベントを定期的に開催しています。希望するスタッフは、業務の一環として企画から参加することが可能です。また当日はイベント運営する飲食ブースを出店できるなど、通常の飲食店では味わえない、お祭り的な体験ができます。

もちろん全体の業務量からすると、わずかな時間ではありますが、音楽も飲食も「いかにお客様を楽しませるか」であると再認識し、イベントで得た刺激を店に持ち帰って、新しい店作りのアイデアなどに生かして欲しいと思います。

まだ、イベントとの連動は東京と大阪だけですが、いずれは地方のエリアでも行っていきたいですね。

【Q】今後の展開はどのようにお考えですか？

いま働いてくれている社員やアルバイトの中には、うちでなければ飲食業で働いていないというスタッフがたくさんいます。飲食業のプロとしてサービスや技術を高めるのは、最低限クリアすべき項目ですが、それを大幅にクリアした上で、さらに上の目標を目指したり、技術を高めたりしたいという、意欲的な人間ばかりだと思います。

今後はそうしたスタッフの力を発揮できる場を作ってあげることが、一番大切ではないかと思います。さらに「音楽」、「アート」、「食」に続く事業の柱を他にもいくつか作ること。そしてそれらを発信する先を、首都圏以外も広げることです。

そして最終的には社内外から『エスエルディーって飲食企業だよね』と思われない企業を目指しています。そのためにはこれからも、楽しいことやカルチャーを融合させ、自ら発信し続けて行きたいと思っています。