「『がブリチキン。』の客単価は2,300円ほど。このリーズナブルさは、多くのお客様に支持をいただいています。もっと高い価格帯であれば、狭さを不満に感じられるお客様も増えるかもしれませんが、今のところスタッフや、お客様同士の距離も縮まり、和気あいあいとした良い雰囲気が生まれています」
デメリットにも感じられる店の狭さを、値ごろ感や雰囲気で補うバランス感覚も愛される店づくりの秘訣なのかもしれない。
また多くの店舗が、まだ陽の高い16時からオープンしているのも特徴だ。1軒目の前に軽く一杯という、いわゆる0次会で大いに盛り上がっている光景も見られる。からあげとドリンクがセットになった「ちょい飲みセット」を1,000円で提供するなど、宴会の前に少しだけ集いたい客の小腹を満たしている。
あらゆる時間帯のニーズも想定して、一定の集客が確保できることも、高い収益性を実現している要因のひとつといえそうだ。
FC店舗の強化=交渉力の強化
2016年5月現在、オープン予定の店舗も含め、国内40店舗(うち直営5店舗)、海外(タイ、台湾、上海)3店舗を展開するなど、FCで急速にブランドを拡げている同社。特に、上海では現地のレストラン紹介サイトで大きく取り上げられるなど、出足は好調という。
FC店舗の拡大は、仕入れにおける交渉力の強化にも繋がる。大量の仕入れにより、メイン商品の仕入れ原価を抑えられるので、営業利益率は常に15~25%ほどの高い水準を保っている。
今後は3年を目処に、新業態となるロードサイド型の店舗も含めて、アジアを中心とした海外での展開を合わせ100店舗まで増やしていく方針だという。ロードサイド店はファミリーの需要に応えるため、店舗も大型化する。さらにメニューラインナップも刷新し、鶏ベースの鍋やラーメンなど新メニューも開発中だという。
『がブリチキン。』の全国的、世界的な拡がりに、今後ますます期待が高まりそうだ。
がブリチキン。(株式会社ブルームダイニングサービス)
住所:愛知県名古屋市熱田区金山町1-4-4
電話:052-678-8739
お話:事業部 事業部長 清水良太様
公式HP:http://www.bloom-ds.com/